就職活動が解禁されるとすぐに始まるのが企業の合同説明会です。合同説明会はものすごい数(数百~1,000社)の企業が1つの会場に集結し、各ブースで説明会をする大イベント。毎年ニュースにもなっていますよね。
僕も新卒の時は、就活が解禁された12月中に幕張メッセの合同説明会にひとりで参加しました。ただ、参加した動機は「一応みんな行ってるから」でした…。後から思い返すと、全然行かなくて良かったです…。
そう、合同説明会は、行ったほうがいい人と、そうじゃない人で分かれるのです!僕は行かなくてもいい側の人間でした!
そこで今回は、どうして僕は合同説明会に行く必要がなかったのか、どんな人が参加すべきなのか、参加するなら何をすべきか等を解説していきたいと思います。事前準備や当日の動き方も紹介しますので、合同説明会について詳しく知りたい人は是非参考にしてみてください。
そもそも合同説明会って何?
合同説明会とは、多くの企業が1つの会場に集まって、各ブースで企業が自社アピールを行うイベントです。企業は少しでも自社の魅力を知ってもらうことで、優秀な人材を確保しようとしています。合同説明会には予約不要で入場できるものや、事前に入場予約をするものがあります。
合同説明会によってはセミナーも開かれます。例えば「企業研究セミナー」や「エントリーシート対策セミナー」など。ただし、ほとんどのセミナーには人数制限があるので、予約や整理券を入手する必要があります。
有名・人気企業のブースの説明会は予約や整理券が当たり前なので、参加したいなら早めに行動しなければなりません。
合同説明会は本当に行くべきか
合同説明会は就活が解禁されて初めての大イベントです。ニュースでも大きく取り上げられます。しかし、みんなが参加すべき行事なのでしょうか?
僕は行く必要がなかった
結果論かもしれないんですけど、僕は合同説明会に行く必要がありませんでした。完全なる無駄足。
その理由としては、この時点で行きたい企業もやりたい仕事も明確ではなかったから。職に就くことは、僕にとってお金を稼ぐための手段でしかありませんでした。こんな価値観だったから、合同説明会に行ったところで何をすればいいのかも分からず、適当に席の空いている企業のブースを回っただけ…。
この日は午後4時くらいまでいましたが、まぁ疲れた。ただただ疲れて、ココに来たことを後悔しながら帰宅しましたw
本当はセミナーに参加したかったんですけど、お昼頃セミナーに並ぼうとしたらすでに整理券の配布終了してました…w。あの時の行列は衝撃的だった…。まるでディズニーランドのビッグサンダーマウンテンに並ぶ行列…。
結局、この合同説明会に参加したことは、その後の就職活動に何も生きていません。
だから、行きたい企業がまだ決まってないなら合同説明会に行く必要はないと感じました。「色んな業界の企業が集まってるから色々知れるかも!」なんて安易な気持ちで行っても、人の多さと、思った以上に企業のブースを回れない現実を目の当たりにして幻滅すると思います。
それでも行きたいなら、最低でも事前に回りたい企業をピックアップしておくべき。じゃないと確実に時間を無駄にしますよ。
こんな人は合同説明会に行くべき
僕とは逆に、すでに行きたい企業が決まっている人は合同説明会に参加するべきだと思います。
合同説明会に本命の企業が参加していれば良いですし、たとえ参加していなくとも、似た企業のブースを回るだけで新たな発見があるかもしれません。事業が似ていても企業によって強みや経営方針が違うこともありますからね。こうした知識は企業研究にも役立ちます。
また、合同説明会では人事に直接質問をすることも可能です。人事に質問できるチャンスは少ないので、合同説明会は貴重な機会と言えるでしょう。
ほかにも、説明会は無視してセミナー目的で行くのもいいと思います。就職活動で何をしていいのか分からず迷走している人は勉強になりますね。
合同説明会の事前準備と回り方
合同説明会に行くなら、はっきりとした目的意識を持ち、事前準備をしたほうがいいですね。
回りたい企業、セミナーに優先順位をつける
当日、自分がどの企業の説明会に参加したいのかを事前にピックアップしておきましょう。参加企業は主催する団体(リクナビ等)のホームページで確認することができます。
また、会場は広くて人も多く、迷ってしまうこともあるので、事前にホームページで案内を見ておき、どこに目的のブースがあるかを確認しておきます。
セミナーなんかもあることが多いですから、参加したいものがあればロックオンしとこ!
参加したい説明会、セミナーをピックアップできたら、次はそれらに優先順位をつけます。人気の高い企業の説明会やセミナーは、当日整理券を配布されて、それを持っている人のみ参加できるようになっていることも多いです。
みんながみんな希望するものに参加できるとは限りません。この辺はディズニーを想像しておけばいいでしょう。マジで早い者勝ちです。なので、優先順位が高いものに関しては、覚悟して早く並ぶようにしましょう!
人事にぶつけたい質問を考えておく
質問はムリして考える必要はありません。媚を売るために質問をすることほど無駄なことはないからね。しかし、行きたい企業に対しては自然と質問が湧き出てくるんじゃない?
ホームページを見るなりして、軽くその企業を予習しておきましょう。そして何か疑問に思ったことや、選考に有利になる方法をやんわりと聞いてみたりすると、選考のためにになるかもしれません。
「選考を突破するために今のうちにしておいたほうがいいことはありますか?」とか質問したら何かヒントくれるかも。
回り方というより早めの参加を!
回り方は、自分が決めた優先順位を元にブース・セミナーを回る努力をすれば十分。
それよりも大事なことは、早めに会場に到着することです。なぜなら、当日は就活生が多すぎて入場するまでにかなりの時間を要するからです。
僕が幕張メッセの合同説明会に参加した時は、開始30分前に到着するペースで行ったのに、まず最寄り駅(海浜幕張駅)の大混雑で改札から出るまでに並びました。で、会場に着いたと思ったら正門からは入れてもらえず、ぐるっと回って裏門みたいなところから並ばされました。並ぶこと1時間…、ようやく入場することができたのです…。
こんなことだと人気のある説明会やセミナーの整理券は確実になくなっているでしょう。いくら入念に事前準備していても水の泡。
もちろん、合同説明会の規模や時期によって就活生の参加人数も異なってくるので一概には言えません。しかし、就活が解禁されたばかりの時期に開催される合同説明会に関しては、最低でも開始1時間前くらいには到着しておく心構えが大切です。
合同説明会のメリット・デメリット
メリット
- 1日で複数の企業の説明会に参加できる
- 人事に直接質問することができる
- セミナーも開催されることがある
- 企業研究に役立てることができる
すでに行きたい企業があり、目標や目的意識がある人にとっては良い機会になります。どうやったら自分が満足できる合同説明会になるかを考え、計画的に参加しましょう。
デメリット
- なんとなく行っても得られるものは少ない
- 各ブース・セミナーは時間、参加人数が決められており、思っている以上に回れない
- 人気企業の説明会やセミナーは事前予約や整理券が必須
- ディズニー並みに並ぶことを覚悟する
まだ就活を始めたばかりで、行きたい企業・やりたい仕事が全然決まっていない人は合同説明会に参加する意味は少ないように感じます。「就活の雰囲気を味わいたい」「色々な企業・業界を見て回りたい」「どんな業界が自分に合っているか知りたい」みたいなフワフワした考えで参加しても、当日は予想以上の人の多さと回れなさで疲弊するだけでしょう。
参加するなら、せめて何に参加したいかを明確にして行くべき!
まとめ
合同説明会は、「合同説明会」とひとくくりに認識するべきではありません。
「興味のある企業のブースがある!」「企業研究セミナーに出席したい!」「合同説明会でアレに参加したいんだ!」のように、明確な目的意識を持った人たちが有意義な時間を過ごせる場だと覚えておきましょう。