テニスは時代とともに主流の打ち方・フォームが進化します。なので、「今のフォアハンドはどんな手首の使い方をするのだろう?」なんて疑問に思うこともあると思います。
また、初心者の人ならそもそも手首の使い方が重要なのかどうかも理解していません。
そこでこのページでは、僕がフォアハンドを打つ時の手首の使い方について、解説していきたいと思います。
インパクトまでは手首は固定されている
テニスでフォアハンドを打つ時は、決まって手首が固定されています。
テイクバックをする時はそこまで手首に力は入れていませんが、軽く背屈はさせます(150°くらいに)。
関連テニスのフォアハンドのテイクバック時の手首の背屈の角度について
そして、スイングを始めるところからさらに手首を背屈させ(120°くらいに)、そこからはラケットがボールにインパクトするまでキッチリ固定です。
もしボールを打つ時に手首がしっかり固定されていないと、相手から返球されたボールの威力によっては、ラケットが後方に弾かれてしまい、あらぬ方向に球が飛んでいってしまいます。まず安定しません。
また、仮にトップスピンを打ちたい場合でも、手首は絶対にこねません(トップスピンを打つなら腕の内転(プロネーション)やワイパースイングを使う)。
インパクト後は自然と手首を脱力させる
いくらフォアハンドを打つ時に手首を固定させると行っても、インパクト後は瞬時に力を抜いて、脱力した状態でフォロースルーを行います。
プレー中ずっと手首を意識していては疲れてしまいますから。
基本的に手首を固定する場面は、“スイング開始~インパクト”までの間です。これはほとんどの選手が意識することなく自然と行っています。
そもそも手首を動かす動作を付け足したくらいでパワーは出ない
そもそも手首には筋肉が付いていませんから、手首の動きをスイングに付け足したところでパワーが増えるわけがありません。
手振りでも同様で、いくら腕の筋肉が隆々でも手振りショットは脅威になりにくいです。
テニスの基本は体重移動と体幹をうまく使ったプレー。この事実を忘れてはいけません。