前回『新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO』を見て、もっとワイパースイングについて知りたいと思ったので、今回は「新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編」を見てみました。
このページでは、DVDを見た感想と、どんな人におすすめ出来るかを解説していきたいと思います。ワイパースイングに興味のある人は参考にしてみてください。
「新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編」が自宅に届いた
日曜日の夕方に購入手続きを済ますと、2日後の火曜日の午後には自宅に到着しました。
梱包は丁寧で良かったです。
中身について
DVDは5枚組で、3枚の「実践テクニック」と、2枚の「上級者の練習ドリル」から成っています。
DISC.1「実践テクニックⅠ」の収録時間は60分です(最後の10分は他の新井流DVDの宣伝です)。
DISC.2「実践テクニックⅡ」の収録時間は57分です(最後の10分は他の新井流DVDの宣伝です)。
DISC.3「実践テクニックⅢ」の収録時間は55分です(最後の10分は他の新井流DVDの宣伝です)。
DISC.4「上級者の練習ドリルⅠ」の収録時間は50分です(最後の10分は他の新井流DVDの宣伝です)。
DISC.5「上級者の練習ドリルⅡ」の収録時間は54分です(最後の10分は他の新井流DVDの宣伝です)。
「新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編」を見た感想
DVDを一通り見た感想としては、「ワイパースイングを使って様々なボールに対応するための、初中級者向けのDVDだな」でした。
タイトルに「実践ワイパースイング」と記されているように、DVD内では、ワイパースイングを使ったトップスピンロブ、ショートクロス(アングルショット)、攻撃的なショットなどが紹介されています。
最初の3枚は基礎的な内容で、後の2枚はワイパースイングを習得するための練習ドリルが収録されていました。
良いと思った点は、大抵の球はワイパースイングを使えば安定して打ち返すことが出来ると分かったことと、トップスピンロブを打つコツが分かったこと、集中力・フットワークを向上させるための練習法が学べたことです。
気になった点は、新井さんがオリジナルのフィニッシュの形にかなりこだわっているところ、最初に生徒にフットワークや体幹の使い方を意識させなかったところ、説明がたまに感覚的になってしまっていたところです。
【新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編】
- 価格:21,800円(税込)
- 送料:無料
- 特典1:強烈ドライブボレーテクニック(特典映像)
- 特典2:新井コーチが直接アドバイス!「30日間メールサポート」
- 特典3:オンコート練習会「優先申込み権」
- 90日間完全満足保証あり(返金保証)
公式サイト新井流フルスイングテニス塾 ~ボールを叩きこむ!実戦ワイパースイング フォアハンド編~
「新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編」の内容
DVDの大まかな内容は、以下のようになっています。
【DISC.1 実践テクニックⅠ】
- スピードを出すためのワイパー ~高い打点で回転を減らしスピードをつける基本テクニック~
- スピードを出すためのワイパー ~高い打点で回転を減らしスピードをつける基本テクニック~ イメージ映像
- ライジング3種類の打点 ~後ろから前のライジングで打つ打点の違い~
- ライジング3種類の打点 ~後ろから前のライジングで打つ打点の違い~ 順クロス
【DISC.2 実践テクニックⅡ】
- テンポを上げるショートバウンド ~下がらないで踏みこんで打つ~
- テンポを上げるショートバウンド ~下がらないで踏みこんで打つ~ イメージ映像
- ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~
- ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~ 順クロス
- ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~ イメージ映像
【DISC.3 実践テクニックⅢ】
- 攻撃トップスピンロブ ~スピードと回転を操るトップスピンロブ~
- 攻撃トップスピンロブ ~スピードと回転を操るトップスピンロブ~ イメージ映像
- 角度のあるショートクロス ~相手をコート外に追いだすショートクロス~
- 角度のあるショートクロス ~相手をコート外に追いだすショートクロス~ イメージ映像
- 特典映像 3種類のドライブボレー
- 特典映像 3種類のドライブボレー イメージ映像
【DISC.4 上級者の練習ドリルⅠ】
- 実践練習ドリル① ~ショートラリー~
- 実践練習ドリル② ~ミドルコートからロングラリー~
- 実践練習ドリル③ ~半面ロングラリー~
- 実践練習ドリル④ ~アレーコートでのロングラリー~
【DISC.5 上級者の練習ドリルⅡ】
- 実践練習ドリル⑤ ~フォアハンド限定クロスラリー~
- 実践練習ドリル ~2vs1ラリー(左右の動き)~
- 実践練習ドリル ~ボレーvsストローク(前後の動き)~
- まとめ
- 総まとめ
DISC.1 実践テクニックⅠ
スピードを出すためのワイパー ~高い打点で回転を減らしスピードをつける基本テクニック~
このpartでは、グリップの持ち方、リストの使い方、フィニッシュの形を簡単に教えてくれます。
その後は4人の生徒がワイパースイングを使って、高い打点のボールを打つ練習をしています。また、ボールがネットに近い時のリストの使い方と、ベースライン付近のボールを打つ時のリストの使い方なども教えてくれます。この生徒たちはもともとテニス経験者なので、ある程度うまいです。
ただ生徒たちに、もっと膝の曲げ伸ばしと、体幹を使った打ち方を意識したほうがいいとアドバイスするべきだと感じました。
このあとは、イースタイングリップとコンチネンタルグリップの持ち方をしている人たちのために、これらのグリップでの回転のかけ方について解説があります。
スピードを出すためのワイパー ~高い打点で回転を減らしスピードをつける基本テクニック~ イメージ映像
新井さんが高い打点でボールを打ち下ろす、攻撃的なショットの見本を見せてくれます。スローモーションもあって勉強になります。
ライジング3種類の打点 ~後ろから前のライジングで打つ打点の違い~
3つのライジングの打点の位置と、ライジングを打つための方法(ポイント)を勉強することが出来ます。
ただ、ライジングは難しく、集中力も必要なため、ここまで来ると生徒の中にはフィニッシュの形が新井さんの言う形ではなくなってしまっている人が出てきます。僕はそれでも全然いいと思っていますが。
ライジング3種類の打点 ~後ろから前のライジングで打つ打点の違い~ 順クロス
ただただ普通に高い打点からクロスにボールを打っているだけです。
この練習の後、新井さんが生徒から質問をいくつも受けていますが、「どんな時にライジングを使うのか?」の質問の答えがとてもためになりました。ライジングの目的を2つ教えてくれ、僕は「なるほど!」と納得しました。
しかし、中には質問から逸れたことを答えてしまうこともあり、「口下手なのかな?」と感じました。
DISC.2 実践テクニックⅡ
テンポを上げるショートバウンド ~下がらないで踏みこんで打つ~
このpartでは、相手に深いボールを打たれて攻め込まれた場面を想定して、自分から攻めていく方法を学ぶことが出来ます。
ただなんというか、アドバイスが“勘で打つ”などアバウトなものが多く、あまり参考にはなりませんでした。
新井さん自身もショートバウンドの見本を見せる時にフィニッシュの形が出来ておらず、もはや説得力がありません。
また、僕は新井流のフィニッシュの形にどうしても違和感を覚えます。僕は何度もこのフィニッシュの形を真似してみましたが、体幹が使いにくく、ボールが打ちづらいです。
きっと新井さんは感覚派なんだと思います。
テンポを上げるショートバウンド ~下がらないで踏みこんで打つ~ イメージ映像
ショートバウンドでボールを打つ新井さんの見本が見れます。タイミングが見事で、これはお手本にしたいです。スローモーションでも見れます。
ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~
ベースラインに浮いてきたボールを叩き込む練習をしています。
基本となる打ち方はこれまでと一緒ですが、より強力に打ち込むためのコツが紹介されています。
また、後半はバウンド直後のボールをライジング気味で叩き込む練習もします。
ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~ 順クロス
高い打点のボールをクロスに叩き込む練習をしています。
どうしても無回転のフラット系で打つと安定しませんから、新井さんのワイパースイングのアドバイスは役に立つと思いました。
ベースラインから打ち込む ~後ろから打ち込み勝負をかける~ イメージ映像
これまで学んできた技術を、新井さんが実践してくれています。スローモーションもあります。
DISC.3 実践テクニックⅢ
攻撃トップスピンロブ ~スピードと回転を操るトップスピンロブ~
ただのロブではなく、しっかり回転のかかった攻撃的なトップスピンロブを練習します。
ワイパースイングを応用したちょっとしたコツですが、これはとても役に立つだろうなと感じました。
僕はよくロブが上がりきらずにスマッシュで打ち返されてしまうので、ここで教えられたことを意識して取り組んでみようと思います。
攻撃トップスピンロブ ~スピードと回転を操るトップスピンロブ~ イメージ映像
一時停止やスローモーションで新井さんのストロークが見れるので、これは勉強になります。
角度のあるショートクロス ~相手をコート外に追いだすショートクロス~
ショートクロスは難しいショットですから、僕は今まで試合で使ったことはほぼありませんでした。しかし、新井さんのアドバイスの中にあったイメージを意識することと、ミスを減らすコツを実践して打てばいいのだと知ることが出来ました。
これは練習する価値アリです。普段から使えるようになれば大きな武器になります。
角度のあるショートクロス ~相手をコート外に追いだすショートクロス~ イメージ映像
新井さんの見本が見れます。
特典映像 3種類のドライブボレー
3種類というのは、腕の振りがなくワイパースイングだけで打つドライブボレー、ワイパースイングに腕の振りを付けて打つドライブボレー、スマッシュの代わりに打つドライブボレーの3つです。
特典映像 3種類のドライブボレー イメージ映像
新井さんの見本が見れます。
DISC.4 上級者の練習ドリルⅠ
実践練習ドリル① ~ショートラリー~
ワイパースイングを意識しながらショートラリーを練習しています。
生徒のみんなは技術的にうまいですが、ボールを打つ前にもっと後ろ足の膝を曲げて地面を踏み込むクセを付けたほうがいいと思いました。たまに足が伸びきった状態でストロークをしていますが、これでは体幹をフルに使えず、手打ちに近い打ち方になってしまいます。
たとえ力がいらないショートラリーの練習でも、普段から膝の曲げと体幹の回転を意識したショットを打つべきです。それを踏まえた上でワイパースイングをすればいいのです。テニスは常に、地面からの力&体幹で打つイメージを持っていたほうがいいと思います。
実際、DVD『ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS』や『テニス・ジュニア選手育成プログラム』ではそのように指導されています。
実践練習ドリル② ~ミドルコートからロングラリー~
ただただロングラリーをしています。
実践練習ドリル③ ~半面ロングラリー~
ルールの中でしっかりフルスイングして打つ練習をしています。これはとても攻撃的な練習で、何度もやれば試合でも使えるようになると思います。
やはり見ていて、細かく足を動かせている人、後ろ足を曲げて踏みこんで(タメを作って)打っている人は強力なショットが打てています。
また、皆ワイパースイングを意識してロングラリーをしていますが、ボールにちゃんと回転がかかっているので、コートの深いところでボールが落ちています。
ワイパースイング(プロネーション)の重要性を再確認できました。
実践練習ドリル④ ~アレーコートでのロングラリー~
集中力を高めるために、アレーコートを使ってロングラリーの練習をしています。
見ていると、黄色と黒のバボララケットを使用している生徒が、よく足が動けててうまかったです。逆に、一番短髪の生徒は、ロングラリーになると足の動きが少なくなり、膝も曲げず、飛び跳ねながらボールを打っているので、途端に安定しなくなっています。おまけにワイパースイングも忘れているのでアウトするかネットにボールが突き刺さるか、です。反面教師として見ておきましょう。
DISC.5 上級者の練習ドリルⅡ
実践練習ドリル⑤ ~フォアハンド限定クロスラリー~
タイトル通りの練習ですが、こんなにも効果的な練習があったとは知りませんでした。
フォアハンド限定にするだけで、集中力も足の動きも試合さながらとなり、上達につながると思いました。
これは今後のテニスの練習に取り入れていきたいです。
実践練習ドリル ~2vs1ラリー(左右の動き)~
2対1でラリーをしています。
3人目の人は、フォア・バックともにワイパースイングが出来ていて、「うまいな」と思いました。しかし、たまにバックハンドのフォロースルーを途中で止めてしまっているので、そこはもったいなかったです。
4人目の人もうまいです。というか、この人はもともと足の動きと体幹の回転を使えていて、最初からうまかったです。あと、最も新井流に染まっていなかったです。
また、このpartの最後にようやく、膝を曲げてタメを作る大切さ(地面への踏み込み)について少し言及していました。
実践練習ドリル ~ボレーvsストローク(前後の動き)~
ボレストの練習をしています。
ラリーを続けるボレストではなく、ストローク・ボレーともに打ち込んでいきますから、前後のフットワークが必要となり、練習になります。
まとめ
生徒たちの感想と、それに対する新井さんのアドバイスが聞けます。
総まとめ
最後に、このDVDの制作会社「株式会社Real Style」の方と、新井さんが対談しています。
まとめ
僕個人の感想としては、このDVDで紹介されているストロークのフィニッシュの形がどうも気に入らないので、モヤモヤが残りました。
ただ、このフィニッシュの形のメリットも分かります。若干ボールを上から押さえつけるようなスイングになるので、威力のあるボールがきても、弾かれにくい(アウトしにくい)です。
これについては好みが分かれると思います。
練習を見ていても、「とにかくたくさん練習をして慣れるしかない!」のノリで練習していることがあるので、初心者には打ち方の明確な答えが分かりにくかったかなと思います。ただ、紹介されている練習方法は、参考になるものもありましたし、何度も繰り返して行うことでワイパースイングは確実に上達し、攻撃的なショットが打てるようになると思いました。
このDVDをおすすめしたい人は、テニスの実力が初中級クラスの人です。一通りのショットは打つことが出来、ラリーも続けられるけど、チャンスボールやベースライン付近のボールを思いっきり打つ時にフラット気味になってしまい、脳裏にネットミスやバックアウトがよぎってしまう人です。
ワイパースイング(プロネーション)については僕も、疎かになってはいけない技術だと常々感じていますから、是非練習して早い段階で習得してください。総合的に考えると、価格は2万円以下にして欲しかったです。
【新井流フルスイングテニス塾 実践ワイパースイング フォアハンド編】
- 価格:21,800円(税込)
- 送料:無料
- 特典1:強烈ドライブボレーテクニック(特典映像)
- 特典2:新井コーチが直接アドバイス!「30日間メールサポート」
- 特典3:オンコート練習会「優先申込み権」
- 90日間完全満足保証あり(返金保証)