今回、多くのプロ選手を育ててきたと言われるゲイブ・ハラミロさんのテニス教材DVD「MAKING CHAMPIONS」を見ました。
このDVDには、フォアハンドとバックハンドのレクチャーが収録されていました。
このページでは、DVDの感想や、どんな人におすすめかを紹介していきたいと思います。興味のある人は是非読んでみてください。
「ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS」が自宅に届いた
日曜日の夕方に注文すると、その2日後の火曜日には自宅に到着しました。
迅速な対応と、丁寧な梱包には満足できました。
中身について
中身は、フォアハンド編とバックハンド編です。
フォアハンド編は2枚組で、それぞれ収録時間が51分、57分です。
バックハンド編もフォアハンド編と同様、2枚組で、それぞれ収録時間が45分、48分です。
「ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS」を見た感想
DVDを見た感想としては、「フォームに迷いがなくなる完璧系DVDだな」でした。
このDVDでは、フォアハンド・バックハンド共に、姿勢からフィニッシュまでのフォームを16に分けて丁寧に解説してくれます。今までなんとなくテニスをしていた人は、いかに細かい部分で不完全だったか思い知るでしょう。
僕はこんなに細かくフォームを考えたことがなかったし、プレーする度にこのDVDのアドバイスを思い出すようになりました。そして、ミスした時にどの部分が不完全だったか、次は何を意識してプレーすればいいのかが分かるようになりました。
このように、知識として正しいフォームを知っておくと、修正能力が身につき、久しぶりにテニスをした時もスランプ(イップス)がなくなります。
ゲイブ・ハラミロさんはこれまで数十年と選手にテニスを教えてきて、時代とともにテニスが進化してきたことも把握しています。なので、現代に合った、最適で有利なフォームを推奨してくれています。
「フォームが変」とよく指摘される人以外にも、日によってプレーにムラがある人、フォアバックともにストロークの苦手意識を解消したい人は、このDVDを参考にすると良いでしょう。トップクラスの選手のフォームや練習風景を観察できるので、色々と研究もできます。
【ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS】
- 価格:24,800円(税込)
本来の価値39,800円 - 送料:無料
- 90日間返金保証あり
- 世界のプロコーチの教えは、初心者が取り組めないようなハイレベルなものというより、誰もが強くなるために必要な最強の基礎です。初心者すぎると各技術の重要性が理解できないかもしれません。
公式サイトゲイブ・ハラミロの『Making Champions』 Vol.1 -フォアハンド- & Vol.2 -両手打ちバックハンド-
「ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS」の内容
DVDの大まかな内容は、以下のようになっています。
【フォアハンド編 DISC.1】
- グリップ
- 構え(アレスティック・ファンデーション)
- フットワーク(アジャストメント・ステップ)
- ボールとの距離感(スペーシング)
- 体幹部のひねり(ローディング)
- バックスイング
- スタンス
- 狙いを定める(ロックイン)
- スイング中の、腕とラケットの形(レバレッジ)
- フォワードスイング
- 打点(コンタクトポイント)
- プロネーション
- フォロースルー
- 打ち終わりの形(フィニッシュ)
- 作用、反作用(アクション・リアクション)
- 打った後の、足の動き(リカバリーステップ)
- フォアハンド編
【フォアハンド編 DISC.2】
- フォアハンドレッスン ケース①
- フォアハンドレッスン ケース②
- フォアハンドイメージ映像
- フォアハンドまとめ
【バックハンド編 DISC.1】
- グリップ
- 構え(アレスティック・ファンデーション)
- フットワーク(アジャストメント・ステップ)
- ボールとの距離感(スペーシング)
- 体幹部のひねり(ローディング)
- バックスイング
- スタンス
- 狙いを定める(ロックイン)
- スイング中の、腕とラケットの形(レバレッジ)
- フォワードスイング
- 打点(コンタクトポイント)
- プロネーション
- フォロースルー
- 打ち終わりの形(フィニッシュ)
- 作用、反作用(アクション・リアクション)
- 打った後の、足の動き(リカバリーステップ)
- 6ポイントのシングルバックハンドテクニック
- グリップ
- バックスイング
- スタンス
- ロックイン&レバレッジ
- プロネーション
- フォロースルー&フィニッシュ
- バックハンド編
【バックハンド編 DISC.2】
- バックハンドレッスン ケース①
- バックハンドレッスン ケース②
- バックハンドイメージ映像
- シングルバックハンドイメージ映像
- ダブルバックハンドまとめ
フォアハンド編 DISC.1
グリップ
ラケットのグリップの持ち方との種類と、現在プロの間で主流になっている持ち方が紹介されています。
知識として覚えておきたい内容です。
構え(アレスティック・ファンデーション)
正しい構えと、よくある間違った構えが紹介されています。
なんというか、これまで何人ものプロを育ててきた人のアドバイスなので、かなり説得力があります。
フットワーク(アジャストメント・ステップ)
フットワークの考え方は、ゲイブ・ハラミロさん独自のものだなと感じました。僕は他にも様々なテニスDVDを持っていますが、これと同じアドバイスをしていたものはなかったので、新鮮でした。
実際、このpartで説明されていた間違ったやり方を僕はしていたので、見直してみようと思いました。
ボールとの距離感(スペーシング)
毎回正しい位置でボールを捕らえるためのアドバイスがされていました。
当たり前の内容ですが、これが出来ていない人はかなり多いと思います。僕も思い当る節があります。
体幹部のひねり(ローディング)
フォアハンドのテイクバックのやり方を簡潔に教えてくれています。
体の使い方やちょっとしたコツが分かり、勉強になりました。
バックスイング
テイクバックする時のラケットの持って行き方が学べます。
理解しやすいイメージとともに教えてくれるので、すんなりと頭に入ってきました。
男性のテニスはボールのスピードが速いことが多いですが、ここで紹介されているような形を覚えることが重要になってきそうです。
スタンス
ボールを打つための3種類のスタンスと、よくあるミスについて学べます。
僕は今まで、スタンスには2種類しかないと思っていたので、認識が変わりました。
狙いを定める(ロックイン)
ボールを打つ前に“狙いを定める”というのは、今まで意識したことのないことでした。
効果があるかは分かりませんが、今度意識してやってみようと思いました。
スイング中の、腕とラケットの形(レバレッジ)
初心者がよく疑問に思う、テイクバック時・スイング時の肘の角度などについて学べます。
よくあるミスの説明では、アンディ・マレーなどプロ選手でも出来ていないものでしたから、ちょっと驚きました。
フォワードスイング
フォアハンドストロークを打つ時の正しい体の使い方が勉強できます。
よくあるミスの説明では、本当によく初心者にありがちなものでしたから、特に初心者の方に見てもらいたいです。
打点(コンタクトポイント)
グリップごとの正しい打点について説明されています。
グリップによって、力の入りやすい打点の高さ・位置が異なるので、「ボールを打つ時は常に打点を意識する必要があるんだな」と再確認できました。
プロネーション
ボールを打った後の腕の使い方が学べます。
これを実行することで、よりスピンのかかったボールが打てるようになりますから、初心者の人こそ意識してもらいたいです。
フォロースルー
フォロースルーは、ボールを打ち終わった後の腕の動きなので、あまり意識したことがない人が多いと思います(僕もそのうちの1人)。
しかし、ゲイブ・ハラミロさんはかなりこだわっていて、現代のテニスにあったフォロースルーの形を教えてくれています。
これは一見の価値があると感じました。
打ち終わりの形(フィニッシュ)
ボールを打った後の形の説明ですが、フォロースルーのpartと内容が似通っているなと感じました。
作用、反作用(アクション・リアクション)
この内容は、ある程度テニス経験のある人なら誰でも知っていることです。
ただ、初心者で、かつ、プロのスイングに憧れを持っている人が陥りやすい間違いについては、注意しておいたほうがいいです。
打った後の、足の動き(リカバリーステップ)
フットワークが苦手な人にはかなりためになる内容だと思います。
僕も今度プレー中にステップを意識してみたいと思いました。
フォアハンド編
ここまで紹介されてきた、フォアハンドを打つための16個のポイントを、実際に選手の動きとともにおさらいしていきます。
フォアハンド編 DISC.2
フォアハンドレッスン ケース①
実際にゲイブ・ハラミロさんが、生徒に指導している様子を見ることが出来ます。
悪いクセを直すためには、簡単な練習から段階を経て修正していくことが大切なんだと理解できます。
また、いくらうまい選手でも、完璧な人はそういないんだなと知ることが出来ました。
フォアハンドレッスン ケース②
ケース①の人とは違う、もう1人のフォアハンドの修正過程を見ることが出来ます。
これは特に力の弱い人や、女性によくあるミスなので、女性必見です。
アドバイスと効果的な練習によってフォームがどんどん修正されていく様を見ることが出来て、参考になります。
フォアハンドイメージ映像
実際に選手がフォアハンドを打っている様子を、何度もリピートしたり、スローモーションにしたりして見ることが出来ます。
計10人の選手のフォアハンドストロークが見れます。
個人的には、2人目と5人目の選手の形を目標にしたいなと思いました。どちらもコンパクトなスイングから体幹を使って力強いショットを打っています。
フォアハンドまとめ
最後に、ゲイブ・ハラミロさんが簡単にフォアハンドについてまとめています。
バックハンド編 DISC.1
グリップ
両手打ちバックハンドのグリップの持ち方についての説明が行われます。片手打ちバックハンドについては、現代のテニスに向いたショットではないため、解説がされていません。
どんな持ち方がどんな人に多いのかや、よくある間違った持ち方などが知れて、勉強になります。
構え(アレスティック・ファンデーション)
“構え”といっても、特にバックハンド専用というわけではありません。
ただ、バックハンドで打たなければならない場面がすぐに訪れた時に、即座に対応できるような構え・グリップの持ち方は存在します。
なので、ここでレクチャーされている内容は大切なことだなと感じました。実際、僕も無意識にでしたが、ここで解説されていることを過去に何度も試していました。
フットワーク(アジャストメント・ステップ)
基本的に「フォアハンド編」で紹介されていることと同じ内容が説明されていました。
ボールとの距離感(スペーシング)
両手打ちバックハンドを打つ前の、ラケットの位置関係について説明されています。
準備段階にどれだけ最適なポジションに入れるかで、スイングの形に与える影響が異なってくるので、この教えは常に意識しておいたほうがいいんじゃないかと思いました。
体幹部のひねり(ローディング)
これも基本的には「フォアハンド編」の説明と似ていました。
バックスイング
両手打ちバックハンドを打つ前の、ラケットの引き方が学べます。
これは、ある程度テニスが出来る人でも、間違った方法を取っている人を比較的よく見かけます。
今後ステップアップしていきたい人は、アドバイスをよく聞いておいたほうがいいでしょう。
スタンス
3種類のスタンスと、ボールを打つまでの足の運び(リズム)について解説してくれています。
スタンスだけの説明かなと思ったら、体をうまく使うためのコツなども教えてくれていたので、とても参考になりました。今度試してみます。
狙いを定める(ロックイン)
基本的に「フォアハンド編」と似た説明でした。
たまに間違ったやり方をしている人はいるので、思い当たる人はすぐにでも直したほうがいいです。
スイング中の、腕とラケットの形(レバレッジ)
ここで紹介されていたよくあるミスは、僕が普段からいつもやっているものでした。
しかし、このやり方のお陰で僕はバックハンドが安定するようになり、苦手意識をなくすことが出来たので、このゲイブ・ハラミロさんの解説は一部分だけ納得がいきませんでした。
フォワードスイング
基礎的な説明でした。内容が「フォアハンド編」と似ています。
打点(コンタクトポイント)
内容的には、テニスを始めて1年以内の初心者向けでした。
プロネーション
これは自分でももうちょっと意識したほうがいいのかなと感じました。
これが出来ているか出来ていないかで、スイングのスピードが変わってくるので、注意して取り組んでみたいです。
フォロースルー
ここで紹介されているミスも、たまに僕がやってしまっているものでした。
改めて考えてみると、「アジャストメント・ステップ」が出来ていないんだと思います。
完璧なポジショニングで最高のショットが打てるように注意していきたいです。
打ち終わりの形(フィニッシュ)
このpartでは、打ち終わった後の正しい形についての解説があります。
確かに、これはたまに出来ていない人がいますから、しっかり聞いておきたいアドバイスです。
作用、反作用(アクション・リアクション)
「フォアハンド編」とほぼ同じ内容でした。
打った後の、足の動き(リカバリーステップ)
打った後は常に相手の返球の様子に集中するので、自分の足の動きを意識している人は少ないかと思います。
しかし、ここで紹介されていることは、相手のボールに対する反応をよくするものですから、是非マスターしておきたいです。
6ポイントのシングルバックハンドテクニック
このタイミングで、シングル(片手)バックハンドについても簡単に解説が行われます。
グリップ
現代の片手バックハンドのグリップの持ち方について簡単に説明があります。
バックスイング
片手バックハンドのテイクバックのやり方が紹介されています。
僕は片手バックハンドのテイクバックのやり方を知らなかったので、興味深い内容でした。
スタンス
片手バックハンドの正しいスイングを実現させるためのスタンスについて説明されています。
ロックイン&レバレッジ
力強い片手バックハンドを打つための腕の形が分かります。
純粋に勉強になりました。
プロネーション
僕は普段両手打ちバックハンドですが、たまにふざけて片手打ちバックハンドでボールを打つことがあります。
しかし、このpartで紹介されていたプロネーションは全然出来ていなかったことに気付きました。
今度やってみようと思いました。
フォロースルー&フィニッシュ
片手打ちバックハンドもテニスの進化に伴って、形が進化してきているんだなと感じました。
確かに、ワウリンカなど強力な片手バックハンドを打つ選手は、ここで紹介されているフィニッシュの形になっています。
バックハンド編
お手本となる選手を見ながら、両手打ちバックハンドの形を確認することが出来ます。
バックハンド編 DISC.2
バックハンドレッスン ケース①
選手のバックハンドを修正するための、実際にゲイブ・ハラミロさんが指導に当たっています。
ここで指導している技術については、バックハンドを強化するために誰もが必要なことだと感じました。特に僕もここで指摘されていることを改善し、もっとバックハンドを強化していきたいです。
練習もただ口頭で指導するだけでなく、様々な角度から理にかなった練習を積み重ねていくので、スムーズに上達できそうでした。
バックハンドレッスン ケース②
ここで紹介されている選手は、バックハンドになかなかのクセがありました。
しかし、よく考えてみると、低い弾道のボールを打つ時にこの選手と同じようなことをしている人は案外多いです。
ボールを打った後のフォームの形によって、打てるボールが変わってくるのだなと学ぶことが出来ました。意外と盲点だったので勉強になりました。
バックハンドイメージ映像
両手打ちバックハンドのうまい選手のフォームを計7人分見ることが出来ます。
僕はあまりバックハンドが得意なほうではないので、それぞれの選手の動きやフォームの形がとても勉強になりました。
1人目の選手は女性でしたが、かなりフォームがキレイでした。
3人目と6人目はコンパクトでパワフルなショットが魅力的でした。
4人目については、腕をまっすぐ伸ばした状態からバックハンドを打つ方法を取っていて、僕とよく似ていました。このように、自分に似た打ち方の選手を見つけて参考にすると、上達につなげられると思います。
シングルバックハンドイメージ映像
片手バックハンドのイメージ映像も1人だけありました。
キレイなテイクバックからの、体幹を使ったショット、そのあとのプロネーションがとても参考になります。
ダブルバックハンドまとめ
最後に、ゲイブ・ハラミロさんが両手打ちバックハンドについて語ってくれます。よく聞いておきましょう。
まとめ
僕はテニス歴が10年以上の中級者ですが、この前、ゲイブ・ハラミロさんのDVDでアドバイスされていたフォームを常に意識していたら、かなり安定したショットが打てるようになりました。
意識した点を具体的に言うと、「MAKING CHAMPIONS」のDVDで紹介されているアジャストメント・ステップ、ローディング、スタンス、フォワードスイング、コンタクトポイント、プロネーション、フォロースルーです。
僕は以前、錦織選手の試合をテレビで見ていて、低い弾道のボールを打つ時にもしっかり振り切っていることに気付いたことがありました。それで、それを真似してテニスをしていたことがあるのですが、この時はとても安定したショットが打てていました。が、なぜ安定したボールが打てていたのか、その理由については分かっていませんでした(ただ、振り切ればいいショットが打てるもんだと思っていた)。
しかし、今回ゲイブ・ハラミロさんのDVDを見たことで、錦織選手は低い弾道のボールを振り切るというより、プロネーションをしっかり使っていたのだなと気付くことが出来ました。
また、今までなら、ボールがうまく打てない時に「もっと足を動かして得意なポジションで打たないと…!」と思っていたところが、このDVDを見た後は、「今の打ち方はゲイブさんのアドバイス通りじゃなかった!今のはローディングが疎かになって、足が伸びきっていた!」などと、明確にうまく打てなかった原因が分かるようになりました。
テニスはある程度上達してしまうと、テニススクールなどに通っていない限り、なかなか周りからフォームのアドバイスを受ける機会が減ります。すると、どこかで壁にぶつかり、実力が伸びなくなってしまいます。
だから、まだまだ中途半端な実力の僕は、今回ゲイブ・ハラミロさんのDVDを見て良かったと後になってから気付きました。今はボールを打つ時に体幹や下半身を意識して使うようになったので、体の使い方自体が変わりました。
テニス歴が長く、よく練習しているけど、実力が伸び悩んでいる人や、あまりテニスについて考えずにプレーしている人は、これを見てフォームの基礎固めをして、根本から強化してほしいと感じました。
公式サイトゲイブ・ハラミロの『Making Champions』 Vol.1 -フォアハンド- & Vol.2 -両手打ちバックハンド-