練習の時はできていたのに、試合になるとなぜか本来の実力が出せなくなる人がいます。原因が分からないから頭を悩ませますよね?そして、悔しいですよね。自分が情けなくなります。
僕も学生時代はそうでした。練習の時は皆から「ラリーが安定してる」と言われるくらいなのに、試合になるとアウトが多くなってしまう…。この不調を治そうと、冷静に慎重に打ってみたり、思い切ってスイングしてみたりしますが、どれも効果はありません…。
「あぁ、今日は調子が悪いんだな…」そう考えていました。
でも、実ははっきりと原因がありました。これを知ったのは社会人になってテニスDVDで学んでから。調子が悪いと感じている時は、アレができてないからうまくいかないんです。今回は、その「アレ」を暴露していきたいと思います。
調子が悪いのは「アレ」ができてないのが原因
「アレ」というのは、「伸張反射」です。
【伸張反射とは?】
一時的に腱が思いっきり伸びた時に、戻ろうとする反射運動のこと
プロのテニスプレーヤーは、なぜあんなに思いっきりボールを打ってもアウトしないのでしょうか?それは、とてつもない回転をボールにかけて、空気抵抗で地面に落ちるようにしているからです。
では、どうやったらそんなに回転をかけることができるのか…?
その鍵となるのが「伸張反射」です。しっかりテイクバックして、腕をリラックスさせて、一定以上の速さでスイングする!そうするとインパクト前に伸張反射が起こり、伸びきった腕が一瞬戻ろうとします。その一瞬の戻る動作がボールにものすごい回転をかけます。
※伸張反射によるパワーは、人間が意識して出そうとするパワーより何倍も強い
練習の時はリラックスできていますから、スイングすれば自然とうまく回転がかかってる感覚がありますよね?あれは伸張反射ができている証拠。しかし、試合になると緊張で硬くなり、腕にも余計な力が入っていることが多いです。すると、腕のしなやかさが失われ、伸張反射は起こりません。伸張反射ができていないとボールに十分な回転をかけることは不可能なので、思い切って打ったらアウトするし、アウトにビビッて慎重になるとスイングスピードがさらに下がってボールをしっかり捉えられなくてネットします。
これが理解できていない人は「今日は調子が悪い」「なんか調子が悪い」と嘆きます。
腕をリラックスさせなさい
「伸張反射」を起こすためにスイングを速くすることは大事ですが、いくら思い切って速くスイングしても腕にしなやかさがなければ絶対に発生しません。テイクバックしたら、まず腕の力を抜きましょう。それからスイングです!
あとは、フットワークや、膝の曲げ伸ばし、振り切りなどを意識して行ないましょう。
まとめ
テニスにおいて「調子」とは、リラックスの差だと思っています。いかに体から余計な力を抜くことができるか、リラックス状態に持っていけるメンタルを保つか、です。
そこは場数を踏んで慣れるしかありません。
対して、「打ち方が分からなくなった」「いつも通りのテニスができなくなった」というのは、調子どうこうではなく、ただ無知なだけ。知識不足です。せっかく勉強すれば解決するのに、そこから逃げているからいつまでもみすぼらしいままなんです。
自分のプレーを動画で撮るなり、テニスDVDを買うなりして、本格的にダメな部分をなくしていきましょう。