普段のテニスの練習の時はリラックスして動けるのに、試合になると途端に足のコントロールが利かなくなることってありますよね?
僕も過去にこの状況に何度も苦しみました。全く足が動いてくれないんです!
フットワークがおろそかになるし、相手がボールに対する反応がワンテンポ遅れるので、通常なら届くボールにも届かない…。本当に情けなく、みっともない姿です。
しかし今の僕は、試合中で足が止まるようなことはなく、練習通り集中して動けるようになりました。そこで今回は、試合中に足が動かなくなる人の原因と、対処法を紹介していきたいと思います。
テニスの試合中に足が動かなくなる原因とは?
僕はよく試合中に足が動かなくなっていました。それも、レギュラーとして実力を認められていた時期でも、です。
いくら練習中の実力が認められていても、試合になるとすぐに緊張し出すんですよね。
相手のレベルが低い時は比較的落ち着いてテニスが出来ますが、自分と同じくらいか強い相手ともなると、身構えてしまい、体中に力が入って柔軟性が失われました。ガッタガタです。
ではどうして、試合中に足が動かなくなってしまうのでしょうか?
その理由は、緊張することによる弱気な姿勢が、重心を体の後ろに下げているからです!
テニスをする時は、スプリットステップが大事だと言いますよね?それはなぜか。相手がボールを打つタイミングでステップを踏むことで、つま先に重心を置き、素早くボールの軌道上に移動できるようになるからです。
テニスはいかに反応を早くし、ボールを打つための準備を行えるかにかかっています。それなのに、かかとに重心が集まって、ピーンと上から糸で吊り上げられているようにまっすぐ突っ立っていたら、反応なんて早くなりません。足だって一歩目がかなり遅くなりますよ。
「試合だ、勝たなきゃ!でも、次はどう動けばいいのか…」といった迷い・弱気な姿勢が、重心を後ろに下げて、足をもたつかせ、思い通りに動けない原因となっていることを肝に銘じておきましょう。
どうしたら試合中でも俊敏に動けるようになるのか?
試合中も練習通りにスムーズに動くためには、正直言って、精神面が非常に重要です。
「試合になると弱くなる…」と思い込んでいる時点であなたは弱いまま。そう簡単にフットワークは良くなりませんね。
少し前までの僕は、「試合は嫌いだ」「ずっとラリーの練習をしていたい」「試合になると緊張して弱さが露呈される…やだなぁ」とばかり思っていました。典型的な弱い人間です。
ですが今の僕は、「早く試合をさせろ」「相手からポイントをもぎ取ってやる」「ボールを叩き込んでやる」と考え、前傾姿勢のかなりの「戦闘態勢」を取っています。
不思議なくらい「ミスしたら嫌だなぁ」なんてことは考えなくなりました。むしろ、ミスをしても全く気にならなくなりました。だって、次でボールを叩き込めばいいんですから。
精神的な変化はプレーも変化させます。強気なプレーをしたほうがテニスは楽しめます。
例えば、ダブルスをしている時も、今までなら後衛で粘るプレーだったのが、今は1、2球打ったらすぐネットに詰めるようになりました。前へ、前へと攻める姿勢でテニスをしているんですよね。
前へ攻める姿勢をとると、自然と重心も前に置くことになります。
攻める姿勢・精神的な強さが、重心を前(つま先)に移動させ、俊敏性をアップさせていたのです。
緊張しててあんたはテニスが楽しいのかい?それでいいのかい?
僕が、テニスの試合で緊張しなくなったキッカケは、「結局テニスは、自分から強打を打ち込まないと楽しくないんだ」と思うようになったからです。
消極的なプレー、ミスしたくないと思いながらするプレー、ダブルスで味方のことばかり考えるプレー。どれも自分は楽しくありません。
楽しいプレーとは、たとえミスになったとしても、自分から強打を打ち、主体的に攻めていくプレーです。「たとえミスしてもいい」といった考え方は雑で危険なようにも思えるかもしれませんが、むしろこの楽観的な考え方が、僕を緊張から徐々に解き放ってくれて、今ではほぼ緊張しなくなりました。
最初は強打をしても回転不足だったりして、アウトミスも多かったですが、試合で好きなように強打する経験が積み重なって、今は落ち着いて強打できるようになりました。
もっと、自分が楽しめるように、好きなようにプレーしましょうね!