2020年2月、新型コロナウイルスが騒がれ始めた当初、散髪どうするか問題が自分の中で勃発しました。
美容院に行ってコロナを移されたら嫌だし、娘はまだ生後半年も経っていなかったので感染が怖かった。かといって、男のセルフカットは難しそう。
でも、僕はサラリーマンではなく自宅で仕事をしているので、最悪失敗しても大丈夫。もともと散髪にお金を払うのが嫌で1,000円カットに通ってたくらいだったので、これを機にセルフカットを徹底的にマスターしようと決めました。
そして今は、セルフカットを始めてから1年が経過しようとしています。だいたい2ヶ月に1度自分で髪を切っています。完全にセルフカットをマスターしました。もう1,000円カットにも全く行ってません。
そこでこのページでは、散髪ド素人が、どうやってセルフカットを学んだのか、どういう手順で髪を切っているのか、後ろはどんな方法でカットしているのかなどを紹介していきたいと思います。完全に自己流なので参考にしないでください。
セルフカットはネットの情報や動画から学んだ
髪が長い女性なら髪切るの比較的簡単ですよね。掴んで真横に切ればいいだけだから。
でもメンズは違います。耳回りとかサイドとか、最難関の後ろを切るのは本当に大変です。でもどうにかしなきゃならんということで、とにかくネットで情報をたくさん漁り、男の散髪方法を見つけていきました。
また、YouTubeには美容師さんが自分でセルフカットしている様子を撮った動画もあったりするので参考になりました。
ただ、情報がありすぎて、同じ部位でも切り方がさまざまなので、理解しにくいことも多々ありました。とにかく自分で探しまくって、自分に合うものを見つけていくしかない。
一通りセルフカットの方法を学んだら実践。初めて自分で髪を切った時はカットから梳き終わるまでに5時間もかかってしまいました。失敗するのが嫌でものすごく慎重になってたんです。
今はセルフカットに1時間半かかる
セルフカットを始めてからそろそろ1年が経とうとしています。これまで6回くらいセルフカットをしています。
直近の、髪をセルフカットした直後の写真↓
だいたい全体的に2cmほど切り、梳きばさみで全体を梳いています。
美容院でもカットは1時間程度だったので、髪を切るのに1時間半もかかるというのは長いようにも思えます。しかし僕にはこれ以上早く切り終える自信はありません。耳回り、サイド、トップ、前髪は比較的早く終わりますが、後ろは確認しながら慎重にやっていくのでどうしても時間がかかってしまいます。
それでも、切り終わった後はすごく満足した髪型になるし、梳き具合も好みに調整できるので最高です。1,000円カットでも床屋あがりみたいな人に当たるとダサい髪型になって萎えるので、自分で切れるようになって良かった。
セルフカットの道具
セルフカットする時はこれらの道具を使っています。
学生時代に買ってほとんど使うことがなかったBATSBY(ギャツビー)のハサミセット、妻が持ってたクリップと100均の鏡。
これらを用意して、全裸になって鏡がある洗面台で髪を切っています。服を着てると細かい髪が服にささってめちゃめちゃ面倒くさいことになるし、髪を切った後はすぐ風呂に入るので生まれたての姿でセルフカットするのがベスト!
写真にはクリップが2つ写ってますが、直近では1つしか使ってません。最初の頃は髪のいろんなところを止めたほうがカットしやすいのかなぁと思って2つ使ってましたが、カットの効率がアップするにつれて1つで事足りることが判明しました。
また、以前はカット前に「髪を濡らして乾かして髪のクセを取って…」、と手間をかけていたけど、今は濡らしもせずにいきなりカットを始めています。
セルフカットする時の手順
1. もみあげ
セルフカットする時はまずもみあげからカットしています。全体の髪の長さは、もみあげ、耳回りの髪の長さを決めて、それに全体を合わせていくイメージ。
もみあげを好きな長さにカットしたら、残りのもみあげを前に流してはみ出た部分をカット、さらに後ろに流してはみ出た部分をカット。こうすると、もみあげ全体がまぁまぁいい感じになります。あとは微調整したりしなかったり。
2. 耳回り
耳回りは、耳にかかってる髪を切っていきます。耳の輪郭に合わせて。
耳回りに限らず、ハサミを縦に入れてカットするとパッツンになりにくくて、失敗しづらくなります。でもすべての部分で縦カットしていくとものすごく時間がかかるので、縦カットするのは、もみあげ、耳回り、前髪、前髪のサイド、えりあし、だけに落ち着きました。
ほかの部分(サイド、トップ、後ろ)は最後に梳いていけばいい感じに整うので、横にザックリ切っています。
3. サイド
サイドを切る時は、前髪と、前髪のサイドをまとめてクリップで止めます。
そして顔を横にして、鏡を見ながらサイドを横からザクザク切っていきます。切る時は、先ほど切った耳回りの髪の長さを参考に、長さを決めます。
サイド、トップ、後ろなどは、生えているすべての髪を同じ長さにすれば自動的に段々になります。同じ長さに揃える髪型をセイムレイヤーというようですが、これを目指しています。
初期の頃はサイドを上部と下部の2つに分けて切っていました。でもこうやって部分的に分けていくのは美容師さんが切りやすいからやっているだけで、自分で顔を真横に倒すことができるならそんなことしなくてもいいことが判明しました。顔を真横にして切ったほうが簡単に髪の長さを揃えることができるし、なにより圧倒的に時間短縮になります。
4. 前髪
前髪を切る時に注意することは、前髪と、前髪のサイドを分けて考えることです。これらを一緒にして切ってしまうと、前髪のサイドまで長さが揃ってしまい、パッツン感が出てしまいます。
前髪は、目じりと目じりの間にある髪として、前髪のサイドの髪は両側に避けておきます。
前髪はパッツンにならないようにハサミを縦に入れながら、眉上に若干かかるくらいの長さまで切ります。
5. 前髪のサイド
前髪のサイドは、前髪とサイドをつなげる役割があるので、慎重に少しだけ切っています。
ほとんど切らなくてもいいくらいです。切る時は長さが斜めに変わっていくように切ります。
6. トップ
トップは、切り終えたサイドの髪と、トップの脇の髪を一緒に手で挟み上げ、短いサイド髪と長さが揃うようにトップの髪を切ります。
この要領で、切ったトップ髪と切ってないトップ髪を一緒に挟み上げ、長さが揃うように長い髪を切っていきます。
これでトップ全体も髪が短くなります。
7. 後ろ
後ろを切る時は、洗面台の鏡と100均の鏡を駆使して合わせ鏡で、切りたい部分を確認していきます。
目視以外にも、サイドの髪と後ろの髪を交互に触りながら手の感覚で「後ろのこの部分切ったほうがいいな」「ここはこれくらい切ったほうが良さそう」てな感じで判断。後ろ髪の切りたいところを手で持ち上げ、切りたい長さ分を指からはみ出すようにし、そこをノールックで横にザックリ切ります。たまに指を切りそうになるので注意。
(初期の頃は後ろも縦切りで切っていましたが、死ぬほど時間がかかったので今は横でバッサリ切っています。あとで梳けば自然な感じになるからOK)
後ろを全体的に切ることができたら、えりあし。えりあしは「これくらい短くしたいな」と感覚的な部分が大きいです。いい感じに縦切りで切って整えていきます。
8. 梳く
梳きバサミで全体を梳いていきます。
注意点はつむじ周りは梳かないこと。つむじ周りを梳いてしまうと髪1本1本が飛び跳ねやすくなり、みっともないことになります。よくマンガでつむじから髪が1本ぴょーんと飛び跳ねてるのがありますが、あれが何本も発生することになります。まぁつむじ付近以外でも、梳き過ぎるとそれに近いことが起きやすくなります。
また、もみあげ、前髪、えりあしは梳くにしても少しだけにすること。あんまり梳くと隙間が空いて違和感が出てしまいます。また、前髪のサイドはほとんど梳きません。重いようなら少しなら梳いてもいいかも。
梳き方は、髪の中に梳きバサミを入れておおざっぱにガンガン梳いています。ネットには「片方の手で髪を持ち上げて、中間くらいから先端にかけて段階的に2~3回梳く」とかありますが、髪は持ち上げていません。髪は持ち上げないけど梳いた場所は覚えておいて、時折髪を触って軽さを確認。全体的に同じ軽さになるように確認しながら梳きます。
まとめ
回数をこなす毎に髪の切り方が効率化されていって、だいぶ上達しました。そして散髪にお金をかける必要がなくなり、外出も不要になり、好きな時にカットでき、下手くそな人に切られる心配もなくなりました。
あと、自分で髪が切れるようになって、「1,000円カットの上手い人は、横から流れるように切っているけど、これどういう理屈で切ってるんだろう?」の謎が解けました。切った髪と切ってない髪を一緒につまんで、長い部分だけ切っていたんですね。気付きも得られた。
金払って下手クソに切られるストレスがなくなったのはデカい!