
なるべくシンプルなトレードをしたい
そして、勝ちたい…
2016年にFXデビューしてから、ずっとシンプルなトレードを追い求めてきました。
そして、幾度となく失敗を繰り返し、本で学び、ようやく自分なりのシンプルなトレードにたどり着きました。
もしかしたら、このページで書いている手法を見て、「いや、このやり方はシンプルじゃない!」と思われるかもしれません。なぜなら、ラインや移動平均線以外に、いくつかのインジケーターや、フィボナッチ・リトレースメントも補助的に利用しているからです。
本当なら、ラインと移動平均線だけのシンプルなトレードをしたかったです。でも、それだけだとトレードのタイミングが曖昧になり、また、無駄なトレードが増えてしまう原因になっていました。さらに、ラインと移動平均線だけでは判断材料が乏しく、利確判断や撤退判断の遅れにもつながります。
そこで今回は、ワニログ流!FXシンプルトレード手法を、できるだけ分かりやすく紹介していこうと思います。
トレードに対する勝つための思考と手法
FXをするのは金を奪うことが目的
「金持ちになりたい」と考えた時に、どんな行動をするのが効率的でしょうか?
ふと風呂場で考えた時に「人からもらう」「経営者になる」「合法的に金を奪う」などが思い付きました。でも、お金くれる人はいないし、経営者になれる器でもない…
結果的に、FXで投機を行うこと(合法的に市場から金を奪うこと)が候補となりました。もちろん、逆に奪われるリスクもありますし、ほとんどの人は負ける世界です。
では、どうやったら金を奪われるリスクを減らし、市場から金をかっさらうことができるのでしょうか?
欲望に支配されたと感じたら要注意
本「マネーの公理」を読んだ時につくづく感じたのは、「感情を消すことができればもっと楽にFXできるのに…」でした。
人間は弱い生き物なので、トレードをしているとすぐに欲望に支配されてしまいます。
これから来るかもしれないチャンスを逃したくないので、ついついポジポジ病になってしまいます。損失を確定したくないので損切りができなくなったり、損切り幅を広く取ってしまいます。損失を増やしたくないので損切りが早くなってしまいます。「もっと含み益が増えるかも」と思って利確ができなくなってしまいます。
でも、勝つためには、自分のルールに従って無駄なポジションを持たないようにしなければなりません。自分のルールに乗っ取って損切りを実行しなければなりません。無駄な損切りを繰り返して損失を増やすようなことはしてはいけません。欲望に打ち勝って利確しなければなりません。
欲望は天敵です。思考に迷いが生じたり、利確・損切りができなくなってきたら要注意。自分がルール通りの行動ができなくなっていることを自覚し、欲望に打ち勝ちましょう。
トレードは方向が決まった後が安心
人によって見ている時間足は異なりますが、どの時間足でトレードするにしても、方向が決まった後にトレードを始めたほうが勝率は上がります。
例えば、チャートを見ているとトレンドラインやサポートライン、レジスタンスラインなど、様々なラインを引くことができますよね。ただ、これらラインに対する考え方の違いが、勝敗を大きく分けます。
例えばGBPUSDの日足チャート。
上にはレジスタンスラインがあるので上昇の勢いが弱くなっており、上昇トレンドラインも割っています。僕は下落寄りのレンジ相場と判断し、レンジのサポートラインを割れば、本格的に下降トレンドに転換していくんじゃないかなと見ています。
では、どのタイミングでポジションを持つべきでしょうか?
僕が負けていた時は、「サポートラインを割れば一気に下落していくかも」「もし下落するならそのチャンスを逃したくない」と考え、まだレンジ内にもかかわらず中途半端なタイミングでショートしていました。しかし、相場は何が起こるか分かりません。もしかしたらレンジを抜け出せず上昇してくる危険性もあります。事実、レンジ相場と判断しているトレーダーからすれば絶好の買い場です。そのため、サポートラインも割っていないのにショートするのは危険です。
「下落が始まったら一気に下がって、置いていかれるかもしれない…」という不安をグッとこらえなければならないのです。自分の資産を守るために。
勝ち組は方向性が定まってからトレードを開始します。レンジを下抜ければ「レンジ相場が終わり、下落トレンドが始まりそうだな」と判断できます。また、たとえ大きく下落したとしても、短期勢の利確や逆張り勢によって、チャートはある程度戻ってくることが多いです。こうなると、戻り売りの探り合い。だいたいどこでショートを仕掛けても勝ちやすいです。もし戻ってこなかったら諦めて。
このように、方向性が決まった後の、なるべく安全なタイミングでトレードすることが、勝率を上げ、かつ、資金を守るためにも大切なことです。
移動平均線に逆らってはいけない
僕が注意しているのが移動平均線です。特に日足・4時間足・1時間足を大切にしています。なるべくこの3つの時間足の移動平均線が同じ方向を向いている時に順張りを仕掛けます。
※一応週足チャートも見て、抵抗になっていないか確認はする
こんな感じです。日足の移動平均線は動きが遅いので、ローソク足が移動平均線の上下どちらにあるかで、上昇下落を判断しています。
たとえ「方向性が出てきた!」と感じても、一旦落ち着いて、異なる時間足で移動平均線の方向を見てみるクセをつけましょう。
このユーロ円は、1時間足にて、レンジ相場を勢いよく下に抜け出しましたが、下落トレンドが始まったとは言いがたい状況です。なぜなら、4時間足チャートを見ると移動平均線は完全に上向き。日足チャートも下落っぽくないからです。
このような場合は「こんな相場ではトレードする気にもならんわ」と自然と思うようになっていなければなりません。「自分が勝ちやすい形でしかトレードしない」これを徹底することが、勝ち組に昇格するコツです。理想の相場状況じゃないのに無理やりトレードすると、自分の手法がブレ、負けた時は「トレード我慢すればよかった…」と後悔し、FXに対して自信喪失につながります。
納得するやり方で勝ち、納得するやり方で負けることを続けないと、トレードに迷いが生じ、一気に精神面が崩れていきます。FXが分からなくなります。トレードをしていて、自信を保つことはつくづく大事だと感じているので、自分の相場感を無視したギャンブルトレードはやらないようにしましょう。
損失を減らすには押し目・戻り売りを狙え
「損小利大を目指せ!」
言葉で言うのは簡単ですが、具体的にはどうすればいいのでしょう?答えは押し目・戻り売りを狙うことです。
まず、押し目・戻り売りを狙うためには、トレンドの定義を知っておかなければなりません。
上昇、または下落トレンドが発生している時は、このように波を打ちながら進んでいきます。その際、高値と安値は切り上げ(切り下げ)るのがルール。ちなみに僕は4時間足チャートを軸にトレンドを確認することが多いです。
では、どのタイミングでポジションを持つかというと、下の図の通り。
上昇トレンドならば、直近の高値を突破し、上昇の勢いがあることを確認。どこかで新しい高値を作ると、短期勢&逆張り勢によってチャートは一旦下げてくることが多いです。この、下げたところで買います。下げたところで買えれば、その分、損切りラインまでの幅が狭くなり、損失を少なくすることができます。
どこまで下げたタイミングで買うのかというと、実際どこまで下がるかは分かりません。ただ、この「一旦下がっている」時は、15分足や30分足のような短期足チャートでは下落トレンドになっていたりいなかったり。なってたら分かりやすくてGOOD!
短期足の下落トレンドが直近高値を突破し、「上昇の勢いが出てきたかな?」と思えるタイミングで買うのがいいです。もちろん、突破したと思ったらすぐに価格が戻ってきて、さらに下げていくこともあるので、その場合はナンピンすることもあります。
以下は、負けトレードと勝ちトレード、それぞれの解説です。
AUDJPYの負けトレード実況
レジスタンスラインを明確に上抜けて、一旦チャートが戻ってきています。絶好の押し目買いチャンスです。もちろん、確実に勝てるわけではありません。もしかしたらこれから大暴落が来るかもしれませんし、相場は何が起こるか分かりません。ただ、自分のルール的には勝負を仕掛けるチャンスと判断しました。
損切りラインは、4時間足チャートを確認して、前回の底値と判断したところに設定します。
このチャートだけ見ると、過去のレジスタンスラインがサポートラインのようになっており、そこに損切りを設定してもいいように思えますが、ダマシやヒゲの発生で無駄な損切りが発生することもあるので、余裕を持って設定しました。
今回設定した価格まで下落してくるようなら諦めもつき、無駄な入り直しトレードもしなくなります。
さて、押し目・戻り売りを仕掛けるタイミングですが、今回は30分足チャートを見ながら決めています。
このように、直近高値を越えて上昇していきそうなところで仕掛けていきます。ただ、完璧に押し目・戻り売りを狙うことなど不可能。
なので、ポジションを持った後にさらに下落すれば、ナンピンします。
一番伝えたいことは、なるべく押し目・戻り売りを狙う努力をすれば、損切り額を減らすことができ、損小につながりやすくなるということです。
結果は…、残念ながら損切りになってしまいました…。しかも今回は、損切りラインとして設定していた価格まで下がる前に、自分で手動で損切りしました。
損切りしたのは、79.636辺りです。
下がるごとにナンピンしていたので、3つのポジションを損切りです。
損切りした理由は、1時間足チャートの移動平均線が完全に下向きに反転し始めてしまったから。移動平均線に逆らったポジションは持ちたくないので、この状況になった時点で「あぁ、嫌だなぁ。自分のルール的には絶対ロングしない状況だわ…」と眺めていました。
また、RSIのダイバージェンスも発生しています。上の、水色の2本の斜めラインのことです。チャートは右肩上がりなのに、RSIは右肩下がりです。
※RSIは上昇・下落の勢いを教えてくれるインジケーター
チャートは上がっているのに、RSIは上昇の勢いがないと教えてくれているので、下落に反転する可能性が出ていました。本当は下がって欲しくなかった。どこかで反転して上昇に転じて欲しかった。「上がってくれ…」と祈り始めている自分がいました。
そこで、「マネーの公理」の第三の公理「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め」に従い、損を確定したくないとは思いつつ、思い切って損切りしました。その後はチャートを見ての通り、ガクッと下がっているので、この損切りは正しかったことになります。
NZDUSDの勝ちトレード実況
※ここに表示しているチャートはすでに時間が経っていて下落が始まっているものですが、今から話すのはサポートラインを割る前の話です。
一番右の日足チャートにて、上昇トレンドラインを割るも、サポートラインをなかなか割らずに方向性がはっきりしない状況。戦略としては、サポートラインを下に割ってくれれば、戻り売りを狙ってショートしようと考えていました。すると、1時間足チャートを見ての通り、突然勢いよく暴落してきました。移動平均線もすべて下方向を向いており、自信を持ってショートできる場面でした。
ただ、最適な戻り売りのタイミングは神のみぞ知るところ。暴落の上下にフィボナッチ・リトレースメントを引き、反発しやすい38.2、61.8に注目。
結果的にはナンピンしながら3つのショートポジションを持ちました。基本的にナンピンは良くないのですが、今回のように方向性がはっきりとしていて、しっかり損切りを設定しておく計画的なナンピンなら、利益を大きくするチャンスになるので、結構やっています。もちろん、思惑通りに行かなければ損失も大きくなることは承知しています。
ポジションを持ったあとはすんなりと下落してくれず、モヤモヤしましたが、1時間足の移動平均線が下方向のままなら、そのまま粘ってポジションを持ち続けます。
結局、翌日の夜に下落が始まり、ある程度含み益が出たところで利確。利確のタイミングは「マネーの公理」の第二の公理「常に早すぎるほど早く利食え」に従い、含み益が増えてきて「わぁ、嬉しいな」と思い始めたら利確しています。
本当は、もっと含み益が膨らんでほしいので、利確を先延ばしにしたい。でも、幸福な時間は長くは続かないもの。だから、嬉しくなってきたら利確するようにしています。自分の感情をシグナルにしているのです。
損失を減らすには無駄な損切りを減らせ
念を押して言いますが、完璧なタイミングで押し目・戻り売りを狙うことは不可能です。
たとえ「ここが押し目(戻り売り)の絶好のタイミングだ!」と思っても、ほとんどあなたの思い通りにはなりません。良くないのが、ポジションを持ったところを押し目(戻り売り)だと自分で決め付けてしまって、そのすぐ近くに損切りを設定してしまうこと。
例えばこんなのはNG。
もし僕がショートした後、すぐ上に損切りラインを設定していたら、2回は損切りを食らっています。これは無駄な損失です。方向は下方向に向いているんだから、多少の含み損は耐えて下がるのを待っていれば、損失を出すことなく、大きな利益を出すことができます。
基本的に、損小に抑えるのは良いことですが、損小を何度も積み重ねてしまうのは問題。なぜなら、損小が多くなれば、結局トータルで損大になってしまい、場合によっては損切り幅に余裕を持たせて損切りになってしまった時以上の損失が出ることがあるからです。これは経験済み。過去に「小さい損切りも数が増えちゃ意味ねーな」と感じたことがあり、それ以降は無駄な損切りを減らす努力をしています。
損小には、「損切りを早くすること」と「無駄な損切りを増やさないこと」の2つの意味があることを覚えておきましょう。一見矛盾しているようにも感じますが、大事なことです。
自分のルールに乗っ取ってトレードしていることが前提条件ですが、自信を持ってトレードできている時は、無駄な損切りを増やさないよう、前回の安値(高値)に損切りラインを置くなどして、多少の余裕を持って挑んだほうが利益を増やせます。
「欲」を持ってはいけない点で、相場は残酷
「マネーの公理」を読んだことで、FXに対する心構えが少し分かったような気がしました。
FXをする人は誰しも、「稼ぎたい」と思って参戦してきます。しかし、常に「欲」を持ってはいけないのです。例えば、「これくらい稼ぎたい」「月利○%稼ぎたい」「損はしたくない」といった欲望はトレードの邪魔しかしません。
なぜなら、相場の状況によっていくら稼げるかは全然変わってくるからです。また、「欲望」はナンピンや塩漬け、損切りラインの変更、ポジポジ病、利確の遅れ等につながるため、ホントいいことはありません。
※人は目の前の利益を優先し、損失を先送りにする性質がある(プロスペクト理論)
相場は生きるか死ぬか
淡々とチャンスを待ち、自分のルールに乗っ取ってトレードのタイミングを図って、相場での戦いに挑んでいきます。考えていいのは「生き残るために最善を尽くす」、ただこれだけです。
トレードする前には「このタイミングは最善を尽くした結果か」と自問しなければなりません。もし「乗り遅れたくない!」「これはチャンスかもしれない!」と焦った状態に陥り、自分のルールに反したタイミングでトレードしてしまったら、それは猛スピードで通過する新幹線に飛び乗ろうとしているようなものです。
さて、FXをする人は、3つのタイプに分けられます。
- 資金をすべて失う者(退場者)
- 資金は残っているが損失を出している者(貧乏)
- 資金が残っており利益を出している者(富豪)
多くの人がやがて「資金をすべて失う者」になるので、まずは最低でも「資金が残っているが損失を出している者」に留まらなければなりません。
「資金が残っているが損失を出している者」とは、勝ちトレード、負けトレードを繰り返しているが、トータルでは損失になっている者のことです。実生活に例えると、収入より支出(無駄遣い)が多い貧乏人。このタイプは損切りする技術は持ち合わせているので、あとは徹底したルールの下、利益を積み重ねていければOKです。
トレードは運要素もとても強いので、いかに無駄なトレードで損失を膨らませず、勝てる見込みのあるタイミングまで待って、大きな利益を残せるか、にかかっています。
ダウ理論、ライン、フィボナッチ・リトレースメントなどは、絶対視せず、常に「相場はカオス(どんな動きをするかは読めない)」と心得て、挑んでいきましょう。そして「資金が残っており利益を出している者」を目指しましょう。
まとめ
基本となるトレード手法は、世界的に認められているダウ理論を用いて、トレンドの方向性を確認してからポジションを持つ方法です。非常にシンプル。
ただ、それだけだと曖昧すぎるので、フィボナッチ・リトレースメントを使ってトレードのタイミングを計ったり、本当にトレードチャンスなのか、RSI・ストキャスティクスを使って精度を高めたりします。
もちろんうまくいく保証はないので、思惑と違う状況になったら損切りします。そして、うまくいった時は大きく利益を伸ばすことができます。
コツは、トレンドが出てくるまで我慢、押し目・戻り売りのチャンスが来るまで我慢、何度も訪れる調整局面で恐怖に耐えながら我慢、利益が伸びてくるまで我慢です。
精神力をかなり消耗するので疲れますが、損小利大を目指して頑張りましょう。

うん、頑張る!