たまに「相場感」という言葉を聞きますが、相場感を養うためにはどうすればいいのでしょうか?
毎日経済ニュースを観る?毎日日経新聞を読む?毎日投資サイトの配信を読む?ファンダメンタルズを勉強する?各国の情勢を把握する?
もし、相場感を手に入れ、経済アナリストのように市場に詳しくなれれば、また、先見の明を手に入れることができれば、投資・投機に有利になれるような気がします。
でも僕は、別に何も勉強しなくたって相場感を養うことは可能だと考えています。むしろ勉強しすぎて、いろいろなことに詳しくなってしまうと、余計な先入観を持つようになってしまい、思い込みで間違ったトレードをしてしまう危険性が増すと思っています。
そこで今回は、相場感の正体と、相場感を養う方法を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
相場感の正体とは?
人によって、「相場感が何か」については色々捉え方があると思いますが、僕は、上がるか、下がるか、横ばいか、が判断できるようになることだと認識しています。
別に、「アメリカのFRBがどうたらこうたらだから…」とかどうでもいい。ファンダメンタルズなんてどうでもいい。詳しくなくたっていい。経済ニュースも見なくていい。まぁ、僕自身、毎日モーニングサテライトを録画して観ていますが、経済アナリストの言うことなんて1%もアテにしていません。よく間違うしw。現に、アナリスト1人1人言ってる内容が違う時点で、そういうこと。誰も将来を見通すことなどできないのですから、誰も信じちゃいけないんです。
重要なことは、ファンダメンタルズを受け取った市場がどのような動きをするのか、です。結果(チャートの動き)が重要なんです。
だから、チャートを見て判断できるようになれば、もうそれで相場感は養えたも同然。
移動平均線で相場の現状を把握できれば相場感マスター
結局のところ、これから上がるのか、下がるのか、横ばいなのか、を判断できればOK。上がりそうならロングすればいいし、下がりそうならショートすればいい。横ばいならトレードはお休み。
それでは、以下にいくつかチャートを貼っていきますが、僕の相場感で現状を判断していきます。
※左から1時間足、4時間足、日足です
ドル円の相場感
日足は上がってるけど、4時間足はチャートが移動平均線の上下を行ったり来たりで横ばい。1時間足は若干下がってて、全体的にめっちゃめちゃのグッチャグチャスパゲティ。ドル円はトレードする価値なし。
ユーロドルの相場感
日足は下がってて、でも一気に下がりすぎてる感があって、上への反発がちょっと怖い。4時間足は下落トレンド。1時間足も下落トレンドだけど、いくつかの移動平均線をチャートが上抜けているので、ショートするなら直近安値を下抜けることができたら。今のところはショートするチャンス待ち。
ユーロ円の相場感
日足チャートは上下に行ったり来たりで、サポートライン付近まで落ちてきた。4時間足は下落トレンド。1時間足も下落トレンドだけど、チャートがいくつかの移動平均線を上抜けてきているのと、長いヒゲが確認できて、大きな買いが入っていることが分かるので、様子見。
日足チャートにて、サポートラインを下抜けるようなら、戻り売りを狙いたいです。トレンド転換するようなら、4時間足で移動平均線が横ばいくらいになれば、ようやく押し目を探してロングしてもいいかも、となる。
ポンドドルの相場感
日足チャートは上のサポートラインを下抜けており、いい下落っぷり。4時間足も下落トレンド。1時間足は横ばいか、上昇トレンドに転換しそうな雰囲気あり。ショートしたいけど、1時間足で直近安値を下抜けるような下落がなければ見送り。
ポンド円の相場感
日足チャートは横ばいで、サポートラインギリギリの攻防。4時間足は下落トレンド。1時間足も下落トレンドだけど若干下落の勢いがなくなってる感。
でも、現状で一番トレードしたいのが、このポンド円。もし日足チャートにて、明確にサポートラインを下抜けてくれれば、あとは戻り売りチャンスを狙っていくだけ。手堅く利益を得られるところだと思います。
※ただし、「絶対に勝てる」と思い込んではいけないのが相場です。トレードを始めたら、「思惑通りに行かない場合はどこで損切りするか」を常に考えなければなりません。
ユーロポンドの相場感
日足チャートは横ばい。4時間足は上昇トレンドだけど、なんかこれから下がりそう。1時間足は下落トレンド。
個人的な計画としては、日足チャートでレジスタンスラインが意識されているし、4時間足チャートがこれからさらに大きな下落を見せてくれたら、移動平均線もしっかり下向きになってくれるだろうから、戻り売りを狙っていきたいと考えてます。それまでは様子見です。現時点ではトレードする価値なし。
相場感の養い方
相場感を養うには、実際にトレードして、失敗をすることです。中にはトレードが成功することもあるので、失敗と成功の違いを意識して考えてみましょう。
その際、自分はどのような相場感でトレードしたのかを思い出してみて、ダメなところがあれば少しずつ修正していって、それをトレードに反映させていきます。試行錯誤がとても大事。練習あるのみ。
人に聞いてばかりは絶対だめ。自分の感覚として取り入れられて初めて、相場感を養えたことになります。
まとめ
相場感が養われると、今トレードすべきか、現状ではトレードする価値なしなのか、どうなったらトレードしたくなるのか、などが分かるようになります。
相場感とは、そういった感覚です。難しい勉強など必要ありません。別に経済アナリストになりたいわけじゃないんだから。
チャートを見て、「なんか違和感あるなぁ」「今はトレードしたくないなぁ」と思ったらトレードせずに様子を見たほうがいいし、「お!方向性出てきた!」と思えばチャンスを狙うことに全力を尽くせばいい。
それだけのことや。