テニスを頻繁にしていると、時に手首を負傷してしまうことがあります。特に、手首の親指側が痛いとなると、グリップを握るのさえツライのではないでしょうか?
今回は、手首の親指側が痛くなる原因と対処法について説明していきたいと思います。
手首の親指側が痛い原因は2つ
腱鞘炎のドケルバン病
ドケルバン病とは、手首の親指側を通る腱(けん)が、その周りを覆っている腱鞘と擦れて炎症を起こしている状態のことをいいます。
この症状は、スポーツをしている人や、パソコンで指を酷使する人によく見られます。
僕もデスクワークを毎日行っているので、ドケルバン病の症状が過去に少し出たことがあります。その時は、左手でキーボードのスペースキーを押す度に痛みが走りました。
場合によっては目に見えて分かるくらい腫れてしまうことも。
診断としては、親指が内側になるように手をグーに握り、手首を手前に曲げた時に痛みが走ればドケルバン病です。
母子CM関節症
母子CM関節症とは、親指の付け根辺りが痛む症状で、親指の使い過ぎや加齢による軟骨の摩耗、骨折、脱臼などにより関節部分が変形して起こります。
診断方法は、親指をつまんで付け根めがけて押すことによって分かります。痛ければ母子CM関節症です。また、太めのビンなどを掴んで親指の付け根辺りが痛いかどうかを確認することでも分かります。
対処法
ドケルバン病の治療法
基本的には炎症が収まるまで安静にすることですが、場合によっては投薬やステロイド注射をすることもあります。
また、なかなか改善しない時、再発を繰り返す時は手術することもあります。
母子CM関節症の治療法
症状がまだ軽い場合だと器具を使った固定になります。症状が進行している場合はステロイド注射や手術をすることもあります。
まとめ
手を使いすぎたり、負荷をかけ続けていると、どうしても手首を痛めつけてしまう原因になります。さらにこれに加齢が加わると症状の進行は早まります。
普段の生活から手はよく使いますから、症状が慢性化しないためにも日頃のケアが重要です。