テニスが少しうまくなってきたと思ったら、だんだん感覚が狂ってきて「あーもう、全然打てない!」「体の動きが変!」「思ったようにスイング出来ないよ…」のような状態に逆戻りしてしまうことってありますよね。
僕も何度もありました。
高校でテニスを始めたのですが、卒業するまでは
“うまくなる”⇔“感覚が変になる”
の繰り返しでした。
「久しぶりにテニスしているのに意外とうまく打てるなぁ~」なんてこともあれば、「ここんところ連続で練習しているのになぜ打てんのだ…」と思うこともありました。要するに不安定だったんです。
しかし、いつまでもテニスの調子が乱高下していたら試合では使い物になりませんよね!僕の場合、テニス歴10年になりますが、もういきなり調子がおかしくなることはほぼなくなり、ボールを自信を持って打てるようになりました。
そこで今回は、突然ボールが真ん中に当たらなくなってしまう人、空振りしてしまう人、ボールの距離感がつかめなくなってしまう人の対処法を考えていきたいと思います。
突然下手になる理由
最近までうまく打てていたのに、突然感覚が狂い、下手になってしまう人というのは、知らず知らずのうちに油断してしまっているのだと思います。
テニスがうまくなってくると、「俺はうまいんだ!」と自信がついてきますが、そうすると、テニスにおいてとても大切な“準備”がおろそかになってしまうのです。
例えば、ボールがラケットの真ん中に当たらないのは、十分な余裕を持ってテイクバックできていないから。または、飛んでくるボールの軌道を予測して、その軌道上に移動できていないから。
空振りしてしまうのはラケットの面の向きとフォームが正しくなく、素振りすら未完成だから。
距離感がつかめないのはボールを打つ前段階の、スプリットステップ・フットワークが出来ていない(足が全然使えていない)からです。
どれも、ボールを打つ前の準備の段階が不十分なので、テニスの醍醐味であるショットにまで行き着けないのです。しかも、これらは誰もがうっかりと忘れやすい動き。まだ自分のテニスが確立されていない人はなおさらです。
そのため、うまくいかなくなったら、まずはとことん基本に戻る必要があります。
- 膝は曲がっているか?
- スプリットステップは忘れずにやっていたか?
- 常に足は動いていたか(フットワーク)?
- 体重移動は出来ていたか?
- ボールの軌道を予測できていたか?
- テイクバックは十分余裕を持って出来たか?
- ボールがラケットに当たるまで、しっかりボールを見ていたか?
- フォームが体に染みついているか?
1つずつ冷静に考えられるようにしましょう。
継続しないと体は忘れる
「もうテニスは何年もやっているのに…」
そう考えても、継続して正しいテニスのうち方のクセを体に染み込ませなければいつまでも不安定なままです。
僕が安定しだしたのは、壁打ち練習を取り入れるようになってからです。壁打ち練習は常に自分との対話。自分のフォームだけを考えてボールを打ち続けることが出来ます。これは非常に練習になります。
すると、だんだんフォームが体に染みついてきて、久しぶりにテニスをした時も決められたスイングでボール打つことが出来るようになっています。
こんな話を聞いたことはありませんか?芝生の王者フェデラーが一番練習したショットは、セカンドサーブだということを。フェデラーは、相手から攻め込まれやすいセカンドサーブを何度も何度も練習することで、ミスを減らし、セカンドサーブから積極的に攻撃に転じられるようにしたのです。
このように、どんな時も安定して打てるようになりたいのなら、飽きるくらい練習してブレないフォームを確立させるべきなのです。あなたはそれくらい、同じフォームを何時間も続けて打ったことはあるでしょうか?
素振りでもいいです。とにかく自分が下手だと思うのなら、何度も正しいフォームを続け、どんな場面でも同じスイングができるようになりましょう。
まとめ
うまい人を見ていると、いつも同じスイングをしていますよね?さらに、そのスイングで打ち込むことも出来ていますよね?
下手な人も毎回同じようなフォームをしているように思いますが、おそらくそのフォームで攻めようと打ち込んでも、ネットかアウトになるのがオチでしょう。これはまだまだ出来ていない証拠です。
正しいフォームとは、自分の意志でボールに力を加え、しっかりと回転をかけてコントロールできるフォームです。今はとことん基本を反復して、楽しく攻めることのできるテニスを目指していきましょう。