普段はストロークが打てていても、試合になった途端にチキってしまうことってありますよね?
僕も何度もありましたし、今でもたまにチキンハートになることがあります。
しかし、毎回試合になるとチキってしまうようなら、試合をする意味がなくなってしまいます。だって、試合って普段の練習の成果を生かす場面でしょ?チキるなら練習なんてする必要なかったじゃないですか?
もったいないんですよね、チキる試合って。
そこで今回は、試合でチキってしまう原因と、改善策を紹介していきたいと思います。
試合になるとチキる心理とは?
試合になった途端にチキってしまうのは、余計なことで頭がいっぱいになり、緊張を感じているからです。
余計なこととは、具体的に言うと「この勝負に絶対勝ちたい!」「ミスをしたくない!」のようなことです。
普段の練習で上記のことを考えたりすることがありますか?考えていませんよね?だから練習では普通に打ち込んだりラリーが続いたりするんです。練習中はミスしたって失点も何もないですから、プレッシャーがかからず、「深くに入れたい!」「もっと回転を重視して打ちたい!」などと一歩先のことを考えられるのです。
「ミスしたくない」といった目先の程度の低いことを考えているうちは勝てません。もっと戦略を考えないと。
勝ち負けではなく、ボールに夢中になると緊張が減っていく
知っているでしょうか?
精神的な面で言うと、「緊張」の反対は「集中」です。「冷静」ではありません。冷静にしてたってプレッシャーのかかる場面に遭遇するとすぐに緊張します。しかし、何かに集中していれば、緊張を感じにくくなります。
テニスの試合の場面でチキりたくなければ、いかにボールに夢中になれるかが重要です。勝ち負けや、「上手く打てるかな?」と考えるのではなく、目の前にあるボールだけを見て、ちょっと打つコースは考えて、ひたすら打ち込んでいきます。
気持ちがハイになっている状態だとネガティブにならない
僕は以前、ボールにめちゃくちゃ集中できた試合がありました。その時は、僕の試合を応援してくれている人が大勢いて、見られている状態です。
ただ、こういう時は僕が良いショットを決めるとみんなが喜んでくれ、自分も「もっとかっこいい姿を見せたい!」と思うようになり、気分が上がりまくりました。興奮してハイになった状態です。
すると、もっといいパフォーマンスを見せたい欲望が出てきて、体が高揚し、ボールを最高の打点で捉えて振り切れるようになったんです。
この時は勝ち負けを考えていませんでした。サーブでポイント、ウィナーを取る、すると自分の強さを皆に誇示できる、承認欲求が止まらない!この状況で大事だったのは、勝ち負けよりもパフォーマンスだったので、いいパフォーマンスが積み重なって、結果的に勝利につながった形となりました。
この時、テニスは気持ちの状態によってだいぶプレーにも影響を及ぼすんだなと感じました。
まとめ
試合で思わずチキってしまうのはよ~く分かります。そして、すぐにはチキるクセを直せないんですよね。
でも、ミスのことは極力考えないようにして、「次はどこに打とうかな!」「クロスにトップスピンのフォアを打ちたい!」などと考え、目の前のボールに集中することは、努力すれば少しずつ出来るようになります。
試合中は「チキらないようにしよう」ではなく、「ボールに集中しよう」と考えながら戦ってみてください。