今回、基礎から回転のかかったショットを打てるようになりたいと思い、「新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO」を購入して見てみました。
一通り見てみて、色々と思うことがありました。
そこでこのページでは、このDVDを見た感想と、どんな人におすすめしたいかを書いていきたいと思います。
「新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO」が自宅に届いた
日曜日の夕方に注文すると、2日後の火曜日には自宅に届きました。
どんな風に届けられるか少し不安でしたが、プチプチで丁寧に梱包されていたので安心しました。
中身について
「新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO」は2枚組ですが、そのほかに特典DISC「イメージ編」のDVDも付いてきました。
Part1は収録時間が70分です(最後の十数分は他の新井流DVDの宣伝です)。
Part2も収録時間は70分です(最後の十数分は他の新井流DVDの宣伝です)。
特典DISC「イメージ編」の収録時間は54分です(最後の十数分は他の新井流DVDの宣伝です)。
「新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO」を見た感想
これを見た感想としては、「テニスのことが何も分かっていない完全初心者向けで、ワイパースイングのみに特化した内容だな」でした。
教えてくれるのはワイパースイングの方法のみですから、それ以外(構え、体重移動、体幹の使い方など)は何も教えてくれません。
そのため、完全にテニス初心者の人は、テニスに必要な基盤が整わないまま、腕の振りだけ覚えてしまうことになります。テニスは体全体の運動連鎖でボールを打つスポーツですから、もし僕がテニス初心者にDVDをおすすめするとしたら、まず『神谷流テニス最速上達法』を勧めます。
【新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO】
- 価格:12,800円(税込)
- 送料:無料
- 特典:ワイパーイメージトレーニングDVDプレゼント(特典DVD)
- 90日間完全満足保証あり(返金保証)
公式サイト新井流フルスイングテニス塾 ~『ワイパースイングZERO』フォアハンド編~
「新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO」の内容
DVDの大まかな内容は、以下のようになっています。
【DISC1:ワイパースイング Part1】
~レッスン編~
- グリップ
- リストの使い方
- 質疑応答
~実践編~
【DISC2:ワイパースイング Part2】
- 腰、膝の高さ
- 距離別のワイパースイング
- 赤羽プロ フォアハンドイメージ映像
- まとめ
【特典DISC:ワイパースイング イメージ編】
- 赤羽プロ フォアハンドイメージ映像
DISC1:ワイパースイング Part1
DISC1はテニス初心者でも付いてこれるように、レッスン編から始まります。
グリップ
しっかりと回転のかかったボールを打つのに適したグリップの持ち方が紹介されています。
DVDにはテニス初心者の人が3人出てきますが、新井さんの指導のもと、グリップごとの打ちやすさを試していて、この方法はこのDVDを見ている人もやってみるべきだと思いました。
とても分かりやすいです。
リストの使い方
自分1人だけでもワイパースイングが習得できる方法が紹介されており、リストの使い方を見に付けることが出来ます。
ワイパースイングを体に覚え込ませるための動きを、何度も反復させて練習するので、初心者には打って付けだなと感じました。
ワイパースイングの腕の動きは、別名「プロネーション」とも言いますが、この動きはストロークを安定させたり、スイングを早くするために絶対必要な動きですので、テニスを始めたばかりの人にこそ積極的に取り入れてほしい技術です。
ただ、ボールを打ってフォロースルーした後のフィニッシュの形は、ちょっと極端過ぎるかなと感じました。低い弾道のボールを打った後ならこのような形になることはありますけど、通常はしない形ですし、プロの選手でも見たことがありません。これは完全に、初心者がワイパースイングを覚えるために新井さんが考えたオリジナルの方法です。
質疑応答
3人のテニス初心者の生徒のうち、2人が新井さんに質問をしています。
しかし、2つ目の質問に関しては、なんだか的外れの答えを言っているように感じました。個人的には、フィニッシュの形を意識する理由(目的)を明確に答えて欲しかったです。
実践編
実際にラケットで球出ししたボールを、ワイパースイングを使って打つ練習をしています。
ここまで来ると、生徒1人1人の運動神経の差が表れてきます。
野球経験者の人は、教えられていないのにボールを打つタイミングをしっかり把握していて、さらに体重移動も完璧に出来ています。
しかし、他の2人は、まだタイミングが定まっていなかったり、体重移動が不十分で、ボールを打ってもネットを越えない事態が多発してしまっています。
ここまでDVDを見た感想としては、「全くのテニス素人にとって、いきなりワイパースイングの練習をするのは効率が悪いんじゃないか…?」です。
なんとなくですが見ていて、教え方が力づくに感じます。
もっと先に、初歩的な“ボールを打つタイミング”、“体重移動を利用してボールを打つ方法”を身に付けるべきです。
そう考えると、本当のテニス初心者はDVD『神谷流テニス最速上達法』から見始めたほうがスムーズに基盤を固められると思いました。
DISC2:ワイパースイング Part2
腰、膝の高さ
今まで高い打点で打っていたボールを、今度は腰の位置で打つ練習をしています。
生徒たちは何度もボールを打っていくうちに上達していきます。特に、野球経験のある人が抜群にうまいです。
ただ、ここまでの練習は、腕のワイパースイングの動きだけでボールを打つ方法なので、生徒2人は体幹を使わず手打ちになっており、体重移動もちゃんと使えていないので、力強いショットは打てていません。
また、どうしてこの練習を始める前に「ラケットを引いたらラケットヘッドを一度落とす」「ボールは下半分を打つイメージで」とアドバイスしてあげなかったのか疑問に感じます。
やはり、説明が無理矢理な感じが少しします。初心者に無理に説明しようとして、逆に分かりにくくなってる感がありました。
距離別のワイパースイング
ネットに近いところ、ネットから少し離れたところ、ベースラインと、それぞれ3ヵ所からワイパースイングでボールを打つ練習をしています。
これによって、コートのどの辺にいたら、どれだけ腕の振りを大きくしなければならないのかを体に覚え込ませることが出来ます。
しかしよく考えてみると、ごく普通の練習のようにも思えます。
そして、生徒たちを見ていると、テニスをする上でかなり重要な要素“足の動き”が全く出来ていない人がいます。足は常に小刻みに動いてなければならないのに、すぐに止まってしまっているのです。
また、重心を落とすために腰と膝を軽く曲げる“構え”も教えてもらっていないので、体が伸びきっている人がいます。
たとえワイパースイングに特化した練習だとしても、それ以外の基礎が疎かになっていると、良いショットを打ち続けることは不可能なので、最初に生徒たちに教えてあげてほしかったです。テニスを早く上達させるための基礎を学ぶには、やはり『神谷流テニス最速上達法』がおすすめです。
このpartの後半は、3人の生徒たちの打ち方の変化を、before・afterで見ることが出来ます。これを見ると、たしかに3人とも回転のかかった良いショットが打てています。
赤羽プロ フォアハンドイメージ映像
赤羽プロが様々な打点で、ワイパースイングを使ったショットを披露してくれます。
この映像の中には、スローモーションの映像も含まれているので、ゆっくりと各体の動きを観察することが出来ます。
注目する点としては、テイクバックした時のラケットの位置、左手の動き、体幹の回転、スイングする時のラケットヘッドの位置、ワイパースイングをしている腕の内転の動き、スイング中のラケットの軌道、体重がどのタイミングでどちらの足に乗っているか、です。
何度も繰り返し見て、真似をしてみましょう。
まとめ
最後に、3人の生徒たちが感想を言い、それについて新井さんがコメントをしています。
これまでテニスを教わったことのない初心者の3人が、何を感じ、どう意識が変わったのかが聞いていて面白かったです。
特典DISC:ワイパースイング イメージ編
赤羽プロ フォアハンドイメージ映像
ひたすら赤羽プロがワイパースイングでボールを打っている姿が収録されています。
これを見て良いと思った点は、様々なボールを想定してワイパースイングのお手本を見せてくれているところです。
高い打点を逆クロスに打ったり、ストレートに打ったり、ドロップショットの返球を想定してネット際のボールをワイパースイングを使って擦り上げたり。
また、高い弾道のボールをバウンドする前に打つドライブボレーを、ワイパースイングを意識して打ってもいます。
ちょっと良くないなと思った点は、特典DISCの後半に収録されているバックハンド。これもまぁワイパースイング(プロネーション)を使ってボールを打っているのですが…。バックハンドでワイパースイング(プロネーション)を使うのはかなりいいこと、というか毎回やったほうがいいです。
しかし、フォロースルーでラケットが腰の辺りに来ており、右肘が体にくっついてしまっています。これでは確実にゲイブ・ハラミロさんに怒られてしまうでしょう。本当はフォロースルーでラケットが顔の横に来て、それと同時に右肘も上に上がり、体から離れているのが正解です。
また、ところどころ、両手打ちバックハンドのフィニッシュの形で、右手がグリップから離れています。通常、両手打ちバックハンドは打った後も両手でグリップを掴んだままですから、DVDを見ていて違和感を感じました。
なので、バックハンドの形については、あまり参考にしないほうがいいかもしれません。
まとめ
テニスは回転がかけられるかどうかで、ボールがコートに収まるのか、それともアウトしてしまうのかが全然異なってきます。なので、テニスをする上でワイパースイング(プロネーション)は必須の技術といってもいいでしょう。
初心者はボールを打つ時に、ただ弾くような、当てるだけのショットになりがちで、そうなると、もうアウトが怖くて思いっきり振り切ることが出来なくなります。すると、力の微調整だけで打つことになり、ボールは全く安定しません。
なので、今ワイパースイングが出来ていない人は、感覚を掴むためにも、こうしたDVDで徹底的に勉強するべきだと思います。
ただ、上記でも言っている通り、全くのテニス初心者がこのDVDを見てしまうと、体重移動などが疎かになった手打ちショットになりやすく、おすすめ出来ません。
そのため、ある程度テニス経験はあるけど初中級レベルにはなりきれない人で、ボールにトップスピンをかける技術を習得したい人が見るべき教材だと感じました。
料金については送料込みで12,800円ですが、DVDが3枚でこの価格ですから、テニスのDVD教材の中ではとても安いほうです。が、内容的には価格相応といったところ。
【新井流フルスイングテニス塾ワイパースイングZERO】
- 価格:12,800円(税込)
- 送料:無料
- 特典:ワイパーイメージトレーニングDVDプレゼント(特典DVD)
- 90日間完全満足保証あり(返金保証)