自分がそこそこテニスが出来るからといって、テニス初心者にうまく教えられるかどうかは分かりません。
自分のテニスの実力が、感覚によるものなのか、しっかりテニスを理解した上でのものなのか、両者には天と地ほどの差があります。
もし、ちゃんとテニスを勉強していて、フォームも細かいところまで分かった上で初心者に教えるならいいでしょう。しかし、これまでなんとなくテニスをしてきて、いざ教える時に「俺が打つ時はこうだから~…」なんてアバウトな教え方をしてしまったら、なんと可哀そうなことか…。
テニス初心者にとって、最初に教わることはすぐに身に付きやすいです。なので、それが間違ったことだったら、今後のテニス人生を苦戦させることになりかねません。
そこで今回は、両手打ちバックハンドをテニス初心者に教える時のコツを紹介していきたいと思います。
テニス初心者へのバックハンドの教え方
初心者には構え方から教えること
いきなりテイクバックから教えてはいけません。
初心者は足の運び方や動き方も分かっていませんから、まずはラケットの構えから教えましょう。
足の運び方
どんなショットもそうですが、その場で打つことなんてテニスではほとんどありません。
まずはどんなフットワークで足を運んでいくのか、ボールが遠い時と近い時の足の運び方の違いを教えてあげましょう。
ポジションを決めてからのテイクバックと膝の曲げ(重心の位置)
テニスは下半身と上半身の運動連鎖が非常に重要で、体全体を使ってボールを打つことを教えてあげましょう。
具体的には、足を決めてポジションが定まったら、右肩を入れるように体幹からしっかりひねってテイクバックし、それと同時に後ろ膝を曲げて重心を移し、タメを作ります。
これが出来ていないと、体幹の大きなパワーが使えませんし、ボールを思うように持ち上げられません。
左腕主体のスイングとプロネーション
続いて、ボールが打点に近づいてきたら、左腕主体でラケットを振っていき、インパクト時にはプロネーションを行うようにします。
いきなりすべてをさせることは難しいでしょうが、プロネーションについては、知っておかないと後々バックハンドに苦戦することになると思いますので、教えてあげましょう。
両手打ちバックハンドはフォロースルーが大事
中途半端なところでフォロースルーが終わってしまうようなスイングは、パワーもスピードも回転量も不十分なままに…。
どんなフォロースルーの形が正しいのか、しっかりと教えてあげましょう。分からないなら、勉強しましょう。
コツとしては、右肘が肩のあたりまで上がっていることと、ラケットを顔の真横までしっかり振り切っていることです。
まとめ
テニスを教える時に一番やってはいけないのは、自己流で教えることです。
初心者もバカじゃないので、自分で何が正しいのかを調べることが出来ますし、万が一あなたが教えたことが間違っていたら、一気に説得力がなくなってしまいます。
僕は、DVD『ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS』でフォアハンドストロークとバックハンドストロークを勉強しましたが、そのお陰で今では自信を持ってフォームを初心者に教えることが出来ています。
この前、テニス初級レベルの人にテニスを教えましたが、最後にはよく体幹が使えていて、深く伸びるボールが打てるようになっていましたよ。