テニスの雑誌や本、または試合を見ていると、フォアハンドを打つ時に胸を張ってボールを打ち込んでいる人がたくさんいますよね?というより、ほとんどの人が胸を張る行為を行っていると思います。
僕もそうです。フォアハンドを打つ時は、体幹を回す時に胸を張る形になり、その後にインパクトを行います。
ではいったい、どうしてフォアハンドではボールを打つ前に胸を張るような形になるのでしょうか?解説していきたいと思います。
フォアハンドを打つ時に胸を張る理由
故意に胸を張っている訳ではなく、自然と胸を張る形になっているだけ
誤解してはいけないのが、誰も胸を張ることを意識していないことです。「よし!フォアハンドの時は胸を大きく開くぞ!」なんて考えてはいないんです。
じゃあどうして胸を張る形になるかというと、威力のある安定したボールを打つため。
まずは、フォアハンドの打ち方をおさらいしていきましょう。
ボールが来たら、それに合わせてポジションを決め、右足を曲げて重心を置きますね?(右利きの場合)それと同時に体幹をひねり、左肩を入れるように左腕は大きく右側に伸ばします。ボールが打点に近づいてきたらスイングを開始しますが、この時右足を伸ばしていくと同時に左腕を後ろに引いて体幹を回していきます。胸が張った状態になったら、ラケットを持っている右腕が前に出ていきます。
胸が張った状態、すなわち体幹主体のスイングは、腕を先行して腕だけの力で前に出していくよりも、安定して威力が出やすいのです。言い換えると、ラケットを持つ腕がこれ以上後ろに下がらない状態でスイングしたほうが、強いボールに対しても打ち負けにくくなるってこと。腕にロックがかかった状態をイメージすればいいかも!
なので、フォアハンドで胸を張る行為のことを、“胸を使う”というより、“体幹を使う”と表現したほうが正しいです。
フォアハンドの正しいフォームは初心者のうちに身に付けるべし!
フォアハンドの胸を張る行為について理解できていなかった人は、まだテニスを始めたばかりか、フォアハンドの正しいフォームを身に付けていない人だと思います。
別にそれ自体が悪いと言っているわけではありません。
ただ、フォームがあいまいな状態で練習を続けるほど、時間がもったいないことはありません。僕はテニス歴10年以上で、学生時代はレギュラーとしてそれなりに活躍してきましたが、それでも改めてフォームの勉強をするまで、しっかりと正しいフォアハンドを打てていなかったようでした。この時はDVD『ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS』でフォームの勉強をしました。
フォームって、スイングだけじゃなくて、ポジション取り(ボールとの距離感)から、足の使い方、フォロースルーまでが非常に大事で、毎回ボールを打つ時にこれら体全体の動きを1つ1つ意識することが大切なんだなと思いました。
1度フォームが理解できると、初心者によくあるスランプや、試合中に大幅にフォームが崩れることを防ぐことが出来ます。ですので、本当の早いうちからテニスの勉強はしっかりしておくべきです。