ダブルスって、あまり本格的に戦術を教えてもらう機会がないですよね。僕も、前衛と後衛の動き方みたいな、基本的なことしか教えてもらったことがないので、いつもダブルスの試合をする時は運任せなところがありました。
でも、このままじゃいつまでもダブルスが面白くならないと思ったので、この前、ダブルスの戦い方が学べるというDVDをいくつか購入し、見てみることにしました。
これを読んでいる人の中には「ダブルスを上達させたい」「ダブルスの戦術を身に付けたい」と思っている人がたくさんいると思うので、今回は僕がダブルス用のテニスDVDを見た感想を書いていきたいと思います。
ダブルス用テニスDVDには3パターンある
僕はこれまでに、ダブルス用テニスDVDを5つ購入してきました。どれも1~2万円ほどする高価なものです。
【これまで見てきたダブルス用テニスDVD】
ただ、すべてが高く評価できるものではありませんでした。
ダブルス用テニスDVDには大きく分けて、“ダブルスの戦術・戦略に特化したもの”と、“ダブルスで使うショットを教えてくれるもの”と、“ダブルスの内容とは思えないもの”の3つがあります。
そして、僕が一番いいと思ったものが、“ダブルスの戦術・戦略に特化した”『ダブルスの試合を有利に運ぶための展開術』でした。
戦術を知っていると試合で自然と頭が働く
戦術が分かっていない人
ダブルスの戦術をよく分かっていない人は、その時々の展開に適した返球方法が思い付きません。
例えば、ストロークに自信がある人が、低くバウンドしたスライスを「思いっきり回転をかけてクロスに打とう!」と思っても、ボールを持ち上げにくいので相手前衛に簡単に取られ、オープンコートのアングルに決められてしまいます。
他にも、深く入ってきたボールによって後ろにポジションを下げられたというのに、思いっきりフラットでクロスに打っても、ネットとの距離がある分、相手前衛に余裕があるので簡単にポーチで取られます。
また、前衛のポジションが悪いと、相手にプレッシャーをかけるどころか伸び伸びとラリーをさせてしまって、逆に味方の後衛を苦しめることになります。
戦術を知っている人
逆に、戦術が分かっていれば、たとえ個々の実力が劣っていたとしても、いい勝負が出来ます。
出来る限りサーブは相手のバック側を狙います。ロブで上を抜かれたら慌てず高いロブを打ち返します。相手のフォームが崩れてボールが取りにくそうになったらプレッシャーをかけるためにネットに詰めます。もしボレー対決になって相手からのボールが少しでも浮いたらすかさずアングルを狙います。スマッシュが取られても浅くなったら次はアングルにスマッシュを叩き込みます。リターンでは積極的にスライスを使って弾道を低くし、前に詰め、ボールがうまく持ち上がらないところをボレーで叩きます。
これはすべて、僕がこの前ダブルスの試合をした時のプレーです。また、これらはDVDに収録されていたものです。
積極的なプレー・多彩なプレーは相手ペアにプレッシャーを与え、混乱させ、焦らせ、ミスショットを誘発します。
明らかにダブルスは戦術を多く知っていたほうが有利です。
まとめ
テニスって、やみくもに何年練習を重ねてもうまくなりません。
上達するためには、頭で考える必要があるんです。それも、自分がミスした時に「今のは何が悪かったのか?」を瞬時に考えられるレベルに。そうでないと成長は見込めません。
では、どうやったら考えられるようになるのかというと、テニスを勉強し、正しい知識を身に付けること。そのためには、本やテニススクールに通うだけでなく、DVDも買って、効率的に基礎知識を知る必要があります。
僕はDVDを購入して、それをもとに練習をすることでプレーの幅が広がったので、是非試してほしいと思っています。