今回、フォアハンドを一通り学べるということで、「石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編」を購入してみました。
すると、予想以上に充実した内容でした。
このページでは、DVDを見た感想と、どんな人におすすめ出来るかを紹介していきたいと思います。
「石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編」が自宅に届いた
日曜日の夕方に注文をすると、水曜日の午前中には自宅のポストに投函されていました。
対応はそれなりに早くて良かったです。梱包は丁寧でした。
中身について
中身はDVDとお礼の用紙でした。
DVDは3枚組で、それぞれの収録時間はDVD1が約47分、DVD2が約41分、DVD3が約35分でした。
「石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編」を見た感想
このDVDを一通り見た感想としては、「無駄が一切なく、取りこぼしもなく、分かりやすいシンプルなテニス教材!」でした。
はっきり言ってこれはかなり見やすいです。テニスのDVDの中には、説明がアドリブ過ぎてまとまっていないことがありますが、石井さんはまず教え方・説明がとても上手で、聞いていて全くストレスを感じません。
そして、このDVDはフォアハンドストロークに特化したものですが、スピン系、フラット系、スライス系のショットを一通り学ぶことが出来ます。それも、しっかり要点を押さえて教えてくれるので初心者でも確実にものにすることが出来ます。
特に親切だと思ったところは、初中級者が苦戦しそうなショットに関しては、とても簡単な練習から、段階を経て徐々に上達できるような練習方法が紹介されているところです。
ベタ褒めし過ぎている感じがありますが、タイトルの「シンプルテニスシリーズ」の名の通り、分かりやすくシンプルです。これまで見てきたテニスDVD教材の中で一番コンパクトで内容が濃かったです。
これは机に飾っておいても恥ずかしくない教材です。
【石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編】
- 価格:19,800円(税込)
石井さん希望価格40,000円 - 送料:無料
- 数々のテニス本の監修を行い、山梨に2つのテニス校を持つ石井テニスアカデミー代表の石井さん(石井テニスアカデミーのHP)。入会金と週1回レッスンを2ヶ月も行えば2万円を超えてきます。それが、プライベートレッスンさながらのDVDで2万円以下はかなりお得だと言えます。
公式サイト石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編
「石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編」の内容
DVDの大まかな内容は、以下のようになっています。
【DISK1 フォアハンドスピン編】
- グリップと打点
- 体の使い方/体幹
- スタンス
- リストワーク/テイクバック
- フォロースルー
- ステップ
- トップスピンロブ
- ショートアングル
- ディフェンス
【DISK2 フォアハンドフラット編】
- グリップと打点
- 体の使い方
- スタンス
- テイクバック/フォロースルー
- 体幹の使い方
- ライジングショット
- リターン
- カウンター/パス
- チャンスボール
【DISK3 フォアハンドスライス編】
- グリップ
- 体の使い方
- テイクバック
- フォワードスイング
- 低い打点/高い打点
- アプローチショット
- ドロップショット
- スライスロブ
- ドロップショット&スライスロブ
- スライスリターン
- ディフェンス
DISK1 フォアハンドスピン編
グリップと打点
ラケットのグリップの持ち方の種類と、それぞれの打点について解説してくれています。
とてもシンプル&スムーズな説明で、無駄がありません。見ていてストレスを感じませんでした。それでいて内容も分かりやすいです。
体の使い方/体幹
テニスをする上で必要不可欠な体幹の使い方を紹介してくれています。
椅子やバケツなどの道具を使いながら、テニス未経験者でも分かりやすい解説で、すごく好感が持てました。
僕が重要視している足の踏み込みや体幹の動きについて、序盤で丁寧に説明してくれたことに安心しました。
ここまで様々な角度から要点だけを絞って解説してくれる人はなかなかいないので、驚きました。
スタンス
正しいスタンスについて説明しています。
分かりやすい具体例とともに説明してくれるので、すんなりと理解することが出来ます。
また、10年以上テニスをしている僕も毎回ショットを打つ時に意識している“体重移動”についての説明もあります。
体重移動は当たり前のことかもしれませんが、これは本当に大切なこと。特に後ろ足に体重をしっかりかけることが大切!それをこのpartでは教えてくれています。
また、ボールを左右に打ち分けるためのスタンスの使い方も教えてくれます。
コンパクトに無駄なく、丁寧に教えてくれるので退屈することなくどんどん見れます。
リストワーク/テイクバック
テイクバックの方法と、ボールを打つ時に意識することを教えてくれます。
このpartは初心者向けかなと思いました。が、ただ教えてくれるだけでなく、1人で出来る練習方法も紹介してくれているので、とても親切です。説明も分かりやすい!
フォロースルー
スピンとフラットのフォロースルーの違いを、かなりシンプルに教えてくれます。
たしかに初心者はまずこれを意識すればいいのかなと思います。悪くないです。
ステップ
多くの人が忘れがちで、知っていても面倒くさいからやらない人もいる必須技術スプリットステップについて教えてくれます。
スプリットステップのコツやタイミングをここまで的確に教えてくれる人・教材はなかなかないと思いました。実践もしてくれて、かなり理解しやすいです。
テニス初心者の味方。
トップスピンロブ
シンプルな説明ですが、要点を押さえています。また、どんなことをイメージして打てば相手の頭上を抜くトップスピンロブになるかも教えてくれているので、僕も参考になりました。
僕はよくロブを打っても相手に取られてしまいますから、今後からは紹介されていたアドバイスを意識しようと思います。
ショートアングル
プロもよく打っている攻撃性の高いショートアングルについての解説です。
ここでついにプロネーション(ワイパースイング)の説明が出てきました。このリストワークはショートアングルに限らずスピン系のショットすべてにおいて重要ですから、是非みんなにマスターしてもらいたいです。
また、初心者向けに家でも出来る腕の使い方の練習法、ショートアングルを上達させるための練習ドリル、打つ時のイメージについて、丁寧に説明してくれています。
とても有意義な内容でした。
ディフェンス
簡単にですが、ディフェンス(相手から攻め込まれた時の守り方)の説明があります。
攻め込まれても打ち負けず、かつ、時間を作るためのショットですから、試合で使うことも多くなると思います。是非習得しておきたいです。
DISK2 フォアハンドフラット編
グリップと打点
グリップごとのフラットの打ちやすさと、それぞれの打点についての説明があります。
軽く見ておきましょう。
体の使い方
フラットを打つ時のポイントが3つ紹介されています。
シンプルですが、的を得ていて深いです。特に3つ目のポイントは意識すべきだと思いました。
スタンス
基本的にはスピンの時と説明が同じですが、後半に紹介されている、足を踏み込む時のコツが目から鱗でした。
普段からあまりフラットは打たないので、僕も知識が乏しいこともありましたが、このコツは確かにフラットが打ちやすくなると感じました。
テイクバック/フォロースルー
フラットを打つためのテイクバックとフォロースルーを教えてくれます。
イメージがしやすい解説で良かったですし、スピンとの違いもよく分かりました。
また、最後の腕の使い方のポイントについては、これまでアドバイスされたこともやったこともないので、これは次のテニスをする時に絶対試してみます。
体幹の使い方
体幹の使い方と重要性について学ぶことが出来ます。これはサラッと見るだけでいいと感じました。これまでのアドバイスを聞いていれば自然と体幹は使えるようになっているはずです。
この後、石井さんがフラットショットの完成系を披露してくれていますが、特に足の動きに注目してほしいです。
ライジングショット
ライジングショットは上級者向けの技で、僕も自分から打つことは緊急時以外少ないですが、このpartでは初心者でも練習できるレベルの簡単な方法から、段階を経て上達できるように教えてくれます。
ボールを打たず体の形だけを覚える練習から、自分1人で出来る練習、少しずつ試合の中で使えるようにしていく練習と、本当に初心者にも優しいです。
これは僕も普段からの練習に取り入れていきたいと強く思いました。
あと、距離感を図るためのコツも教えてくれましたが、これは役に立ちます。
リターン
相手のサーブをフラットでリターンする方法が学べます。
ここまでシンプルな打ち方でキレイに返球できることを知りました。
形というか、動きはライジングに似ているなと思いました。このDVDを見ている人は是非足の動きを観察してほしいです。
カウンター/パス
相手から攻め込まれた時に逆転できるカウンターフラットと、相手がアプローチを仕掛けてきた時のフラット系パッシングショットを教えてくれます。
よくあるNGなやり方を見ると、まさに僕がよくやってしまっているものでした。ただ、それを解決するためのコツを教えてくれていますから、とても役に立ちます。
とにかく、石井さんの見本がうますぎて笑ってしまいました。
チャンスボール
浮いたチャンスボールをフラットで叩く方法を教えてくれます。しかも、試合の中で使えるような、相手に打つ方向を悟られないためのちょっとしたコツも学べます。
石井さんが見本を見せてくれている中で、1度ネットミスをしてしまっていますが、そのミスについて、なぜミスしてしまったのかを丁寧に教えてくれています。これがとても役に立つものでした。
まさに体幹を重視して打つべし!ってことですね。チャンスボールが安定しなくて困っている人は、体幹でボールを打つ感覚を持つようにしましょう。手(腕)だけで打とうとしている間は安定しませんから。
そして、このDVDの最後のまとめでも良いアドバイスを言っています。素晴らしいです。
DISK3 フォアハンドスライス編
グリップ
スライスを打つためのグリップについて説明があります。
体の使い方
僕は体幹の使い方から間違っていたようです。もっとしっかり体を使ってスライスが打てるよに練習していきたいです。
テイクバック
テイクバックの方法が簡単に解説されています。基本はスピン、フラットを打つ時と同じです。
フォワードスイング
スライスが苦手で、どんな風に打てばいいのか分からない人、どうしてもポーンッと浮いてしまう人は、このpartを見れば解決すると思います。
それだけ的確で充実した内容です。どんなことをイメージすればいいのか、どのようにラケットを振っていけばいいのか、ボールのどこを打てばいいのか、そのすべてが分かります。
僕もとても勉強になりました。
トップスピンを打つように、スライスもしっかりと打てるようになりたいです。
低い打点/高い打点
打点が変わることによって、スライスの打ち方も変わることが分かります。
これは自然とやっている人もいるかもしれませんが、僕は意識して出来てはいませんでした。
これからは、打点によって意識すべきことをちゃんと頭に入れて、ボールを打っていきたいです。こうしたことがミスを減らすことに繋がります(ミスをしたとしても、そのミスの理由が分かるのですぐに修正が出来る)。
アプローチショット
ネットに詰めるためのスライスアプローチショットを学ぶことが出来ます。
足の運びや、アプローチスライスの感覚を習得する練習法も知れるので、何度も練習していけば試合でも使えるようになります。
チャンスがあれば使っていきたいです。
ドロップショット
このpartでは、ドロップを打つためのコツを教えてくれています。握る時の力加減や、ボールがどの辺りにバウンドすればいいのか、その目安が分かります。ポイントもとても理解しやすいです。
よく錦織選手が多用しているドロップですが、これを覚えれば試合中に相手の不意を突き、走らせて体力を削ったり、焦らせることが出来ます。
試合の流れを変えるショットに成り得るので、是非日頃から練習してみましょう。
スライスロブ
スライスロブは相手に攻め込まれた時や、流れを変えたい時に有効ですが、意外とうまく出来ている人は少ないのではないでしょうか?僕もその1人です。
ダブルスで相手が並行陣になった時によくスライスロブを打つのですが、スマッシュできめられてしまうことが多いです。
ただ、石井さんのアドバイスを聞いて、僕のロブに対する考え方が間違っていたのだと気付くことが出来ました。
うまくスライスロブを打つコツもそこまで難しいものではなく、再現性があるので、これは絶対に取り入れます。
ドロップショット&スライスロブ
ドロップショットとスライスロブの練習方法を教えてくれています。これらのショットは感覚と経験も大事になってくるので、この練習は参考になります。
スライスリターン
スライスリターンは打ち方がアプローチショットとよく似ているなと感じました。
リターンダッシュをする時にはスライスリターンは役に立つので、是非修得したいです。
ディフェンス
相手に攻め込まれてやっと届いたボールをスライスで返球する方法を教えてくれます。
たとえ攻め込まれてもしっかり返球して体勢を整える意識を教えてもらった気がします。
この打ち方が出来るようになれば、安定して守備範囲が広がるので、これからコツを意識して練習を重ねていきたいです。
まとめ
このDVDは、教え方がとてもうまいコーチにフォアハンドのすべてを教えてもらっている感覚です。悪い点は特に見当たりまんでした。
最初、DVD1枚当たりの収録時間が少ないように思いましたが、時間をフルに使って、要点、コツ、練習方法、実践映像が詰め込まれているので、見た後はお腹いっぱいになりました。
収録されている技術はフォアハンドだけですから、「なんか物足りなさそう…」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、実際はそんなことありません。テニスはバックハンドよりもフォアハンドで打つことが明らかに多いですし、スピン系・フラット系・スライス系のショットを一通り学べますから、このDVDに沿って何度も練習するだけで、レベルアップに貢献してくれるでしょう。
出し惜しみなくフォアハンドを教えてくれていますし、これらの技術は強い選手が使っているものばかりですので、何度も見返して体に動きを覚えさせてほしいです。
価格は19,800円(送料無料)ですが、内容からして全く高くないです。テニススクール2ヶ月分でフォアハンドのほぼすべてが学べるなら安いと感じます。
このDVDをおすすめしたい人は、テニスを始めたばかりの初心者はもちろん、テニスを始めて1~5年くらいの、いまいちフォアハンドが安定しない初中級レベルの人、フォアハンドストロークを基礎から見直したい中級者レベルの人です。
【石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編】
- 価格:19,800円(税込)
石井さん希望価格40,000円 - 送料:無料
- 数々のテニス本の監修を行い、山梨に2つのテニス校を持つ石井テニスアカデミー代表の石井さん(石井テニスアカデミーのHP)。入会金と週1回レッスンを2ヶ月も行えば2万円を超えてきます。それが、プライベートレッスンさながらのDVDで2万円以下はかなりお得だと言えます。