子供の咳を聞く度、反射的に、

うわっ、もしかして幼稚園から風邪もらってきた…!?

悪化するのはやめてくれ…。早く昼寝して症状を最小限に抑えてくれ…
と考えるようになってしまいました。
というのも、これまで娘の看病は常に修羅場だったからです。
娘には咳き込むと不安になり、吐いてしまう癖がありました(2歳で初めて風邪をひいた時からその傾向が現れた)。
深夜、眠い中で吐き気を催すと娘は軽いパニック状態になるし、布団や枕は汚れ、抱っこ中に僕の首とパジャマがゲロまみれになったこともありました。
風邪をひいた時は脱水に気を付けなければなりません。しかし、吐いた直後に水を飲ませればまた吐いてしまい、脱水が悪化してしまうこともあります。
だから「のどがかわいた」と言う娘をなんとかなだめ、吐いてから15~30分ほど時間をおいて、ペットボトルのキャップ1杯分を目安に少しずつ水分補給させます。また、補給後すぐに寝かせると咳き込んで吐くので、30分間ひたすら縦抱っこし、水分が娘の体に吸収されるまで耐えたこともありました。
どうしても横になって寝れそうにない夜は、娘をチャイルドシートに乗せ、深夜の街(なんかあった時のために、その日の夜間病院の近く)を3時間ドライブして、なんとか睡眠をとってもらうこともありました。
小児喘息を抱える娘がヒューヒューと苦しそうに呼吸する音や、呼吸が苦しくてひきつった顔を見た時は、親として本当にツラいです(現在は呼吸が苦しそうな時は薬を吸入して対処)。
かつて、12時間おしっこが出ず、脱水を疑って救急車を呼んだ夜中の出来事は一生忘れることはないと思います。
幼稚園に入園したての頃は、2週間に一度のペースでウイルスをもらってきました。一度ひけば1週間は治りません。この状況は入園した4月から、夏休みを除く9月まで続きました(その後も年長さんになるまで月1ペースで風邪はひいていた)。
親は夜中に何度も起きて子供が鼻水をかむのを手伝い、つらさと不安で泣いている時は抱っこで安心させました。でもこれが連日続くと、心配と寝不足、腰痛でボロボロになるんです。そんな生活が何度も繰り返されたことから、僕にとって子供の風邪はもはや「トラウマ」の域に達していました。
そんな中、ようやく迎えた春休み。

春休みになれば子供たちが風邪をひくことはないぞ!年長になってからはほとんど風邪をひかなくなったし、看病から逃げきれた!よっしゃ!
と喜びもつかの間、最後の最後で子供たちがウイルスにやられました。
小児科での検査結果は、インフル・コロナ・溶連菌、すべて陰性。それ以上の検査は行われず、「ただの風邪」と診断され薬を処方されました。
しかし、免疫力がだいぶついてきたはずの娘の熱がすんなり下がりません。これは、いつもの風邪とは何かが違う気がしました。
症状を調べた結果、浮上したのが「ヒトメタニューモウイルス」でした。
この記事では、今回の風邪(おそらくヒトメタ)がいつ完治したのか、子供たちの様子はどう変化したのか、そして、トラウマ級の看病生活を送ってきた僕が、今回何に打ちのめされたのかを記録しておきたいと思います。
卒園式前日に突然の熱
卒園式を翌日に控えた娘。3年間通った幼稚園の集大成です。親としても「娘の最後の晴れ姿をなんとしても見届けたい」と強く思っていました。
しかし、そんな思いとは裏腹に、卒園式までの1週間は気の抜けない日々でした。
なぜなら幼稚園では、インフルエンザなのか何なのか、同じクラスだけで5~6人が体調不良でお休みしており、別のクラスでも欠席が相次ぐという「暗雲」が立ち込めていたからです。

こんな大事な時期に風邪流行るのはやめてくれ…!
気が気じゃありませんでした。幼稚園から帰宅してからは外遊びを控え、免疫力を高めるために「早寝」を徹底する。そんな生活を続けていました。
そして、卒園式前日のこと。娘から「今日、〇〇ちゃんが具合が悪くなって早退したよ」と聞かされた時、ゾッとしました。

やはり、何かが流行っている…。脅威はすぐそこまで来ている…
その日はさらなる防衛策として、16時にはお風呂を終え、あとは夕飯を食べて寝るだけの万全の体制を整えました。
ところが、非常事態は17時に起こりました。
娘がゴホッゴホッと、何度も咳をし始めたのです。

何その咳!?風邪ひいたんか!?
急いで体温を測ってみると、表示されたのは『37.5℃』。

明らかに熱がある…! 最悪だ…! よりによって、最後の最後で卒園式に出られないのか?
絶望するも、とにかく今は休息させるしかない。
祈るような気持ちで2時間寝かせると、娘が「お腹空いた」と起きてきました。胃に負担をかけないよう、軽く食事をさせてから再びすぐに布団へ。
そして翌朝。
6時、無情にも体温計は『38.0℃』を指していました。
7時になっても37℃台。

もう…、無理だ…
出席させたい気持ちは山々ですが、苦しんでいる娘に無理をさせるわけにはいきません。それに、他の子にうつしてしまう可能性だってある。
これ以上、できることはない。

もう諦めるしかないか…
そう心に決めた時でした。
7時45分頃、ふと体温を測り直すと、熱は『37.0℃』まで下がっていました。しかも、あんなに苦しそうだった咳も、かなり落ち着いてきている。娘に体調を聞くと「大丈夫」とのこと。笑顔もこぼれて、いつも通り弟と遊んでいる。

これなら、行けるかもしれない!
このチャンスを逃すまいと、急きょ、朝食と着替えを済ませ、卒園式に向かうことにしたんです。
結果的に、この判断は間違っていませんでした。
会場にいる間、娘はほとんど咳をすることなく、最後まで式を全うしてくれました。式が終われば、仲の良かった友達と写真を撮り合う。高熱を出していたことが嘘のようでした。
一生に一度の卒園式。
本当に、ものすごくいい思い出になりました。
娘も「楽しかった!!」と大満足。
そして、こどもたちが卒園証書を受け取っている時、僕は驚きました。
この1週間、体調不良で休んでいると聞いていた子たちのほとんどが、その場に揃っていたからです。当然のように、みんな登園しているとは。
そして気づきました。

あぁ、みんな考えてることは同じだったんだ
子供たちも、親御さんたちも、この日のために必死に体調管理をしてきたんだと思います。「卒園式には何としても出席する」という、親子の熱い執念。

普通に、咳しながら卒園式に出席してた子もいたしなw
卒園式は無事に終わり、

まさか卒園式に出席できたなんて奇跡起きたな!1日で風邪が治るなんて、娘の免疫力も強くなったもんだ!

諦めなくて良かったね。もうこんなに元気だし
でもこの時はまだ知りませんでした。看病地獄が待ち受けていることを。
高熱再び。戦いはまだ序章だった
帰宅後、ようやく一息つけると思ったら、娘の熱が再び上がり始めたのです。
体温計を見ると、38℃を少し超えていました。

マジかよ…。夕方は体温が上がりやすいとはいえ、上がりすぎやろ…
明らかに風邪はまだ治っていませんでした。
それだけではありません。呼吸を聞いていると、「ヒューヒュー」と嫌な音が混じっていて、娘は「息がしづらい」と苦しそうにしていました。
小児喘息持ちの娘にとって、呼吸の乱れは緊急事態。すぐに発作時に使う吸入器を使って薬を吸わせ、慎重に様子を見ながら寝かせました。
翌日、娘の体温は37.5℃~38℃あたりをウロウロ。食欲はあるものの、体調は万全とは程遠い。とにかく昼寝をさせ、徹底して体を休ませました。
また、この日は小児科を受診し、インフル、コロナ、溶連菌が陰性であることが分かりました。大量の薬をもらって帰宅。
そして、この日の19時。
ついに恐れていた事態がやってきました。
下の子(息子)が37.5℃の熱を出したんです。

あぁ…やっぱり食らうよな。結局いつも通りの展開か…
息子は、生後1ヶ月の頃からずっと、姉が幼稚園からもらってきた風邪を必ず食らいます。
もう3歳。「だいぶ免疫力もついてきたはずだし、今回くらいは耐えてくれるんじゃないか?」という淡い期待は一瞬で打ち砕かれました。
翌朝、娘は熱が38℃に届くことはなく、37℃を少し超える程度に落ち着きました。午後にはすっかり平熱へ。あおっぱなは大量に出ているものの、どうやら娘はウイルスを完全に退治したようでした。
しかし、大変だったのは息子です。
体温は一気に38.9℃まで上昇。顔はぼーっとしていて、明らかに熱にやられています。そして何より僕が恐れていたのは、過去2回のトラウマです。
息子は、過去に2回「熱性けいれん」を起こしたことがあります。
1度目は救急車を呼んで対処。2度目も、秋の終わりの寒い雨の中、夜間病院へ駆け込み、そこから紹介状をもらって大きな病院へ。軽い肺炎と診断され、血中酸素濃度は入院ギリギリ。点滴しながら泣き続ける息子を抱っこし続け、結局帰宅できたのは家を出てから5時間後の夜23時半…(退院は免れた)。
あの時の、まだ夕飯を食べてなかったことによる空腹感と、体力を使い果たした疲労感、心配しすぎた精神的疲労は凄まじいものでした。

頼むからけいれんだけは起こさないでくれ…!
熱の上がり方が急激すぎて、嫌な予感しかない。この日は息子が心配で、まともに寝ることはできませんでした。
翌朝になっても熱は高いまま。ついには39.1℃に達しました。
食欲は皆無。それでも幸いなことに、水分だけは摂ってくれています。つらくて泣けば抱っこをし、気を紛らわせるために少しアニメを見せ、疲れた顔をしてきたら寝かしつける…。
その繰り返し。
結果、熱が出てから24時間が経過し、ようやく熱性けいれんが発生しやすい危険な時間を乗り越えることができました。

ひとまずは安心できるかな…。娘が3日くらいで治ったから、息子も明日かあさってには治まるかな
この予想は大ハズレします。
3歳息子が発熱してから回復するまで
1日目
発熱1日目。
夜までは咳だけで熱はありませんでした。
しかし、19時頃に38.9℃と急激に体温が上昇。熱でボーッとするからか顔もつらそうにしていました。
熱性けいれんも警戒。夜寝る時は隣で、けいれんのような動きが出ないか常に気にして、まともに寝れませんでした。
好き嫌いが激しく、嫌なものは完全拒否するので、病院でもらってきた薬は飲んでくれませんでした。
2日目
朝は37.3℃でしたが、そこから1時間後には38.4℃。さらにその2時間後には39.1℃。

あぁ、いつ熱性けいれんが起きてもおかしくない…。もうダメだ…
と半ば諦めていました。
しかし、なんとか発熱から24時間が経過して、熱性けいれんが一番起きやすいと言われる時間帯を乗り越えることができました。
精神的には常にハラハラしていて、メンタルがかなり疲弊しました。
ごはんは、韓国のりとお菓子とうどんを食べ、カルピスと水で水分補給しました。
3日目
息子は粘っこい鼻水(あおっぱな)が止まりません。すぐに鼻が詰まって口呼吸になるので、メルシーポット(電動鼻水吸引器)が手放せません。
朝起きたばかりの時は37.4℃で、「おっ、熱下がってきたかな?」と思っても、1時間後には38.7℃まで上昇。
ただ、比較的元気で、アンパンマンラーメン食べながらテレビ見て笑ったり、うんちも出たので少し安心。
夕方に37.3℃まで下がるも、夜には38.0℃。
「娘と同じで3日目くらいには落ち着いてくるんじゃないか」と考えていましたが、一向にその気配を見せません。
- 体温が何度も上がったり下がったりする
- なかなか熱が下がらない
- 春に流行しやすい(幼稚園で流行っていた)
- 娘の症状に、気管支への影響で呼吸がしづらそうな時があった
といった特徴から『ヒトメタニューモウイルス』じゃないかと予想(診断を受けたわけではないので定かではない)。
この頃から、どんな看病をしたらいいのか色々調べて、
- これから体温を上げようとしている時は手足など体の末端が冷たくなるから、布団をかけて体を温めてあげる
- 体温が上がりきったら手足が熱くなって放熱を始めるので、お腹だけは冷えないようにして、手足を掛け布団から出して放熱を助ける
を繰り返していました。
体温が上がりきると、熱がこもって顔がつらそうになりますが、放熱させてあげると少し元気を取り戻すので、このタイミングで水分補給させたり、何か食べさせたりしていました。
4日目
夜は12時間寝て、朝は37.5℃。痰と粘っこい鼻水が大量ですが元気でした。
しかし、昼過ぎに2時間昼寝したあとからは38.5℃くらいの熱が続きました。
食欲がかなりなくなってきて、比較的好きなヨーグルトやゼリーも拒否。幸い、水は飲んでくれるので、こまめに摂らせました。また、少しでもエネルギーを補給してもらいたいと思い、お菓子のサッポロポテト(塩分補給の役割)やおせんべい、ジュースなど、「食べたい」と言ってくれるものを色々提示して食べさせていました。
38℃台後半で顔がつらそうな時は全く食べないので、朝起きてすぐや、昼寝をした後に様子を見て、比較的体調が良い時を見計らって食べさせるようにしていました。
まともにご飯が食べられていないので、体力的にも心配ですし、熱性けいれんが起きる可能性がまだゼロではないことを考えると油断はできません。夕方以降は39℃台まで上がることも増えてきました。

抱っこしすぎて身体中痛いし、息子が心配すぎて食欲も湧かない…。看病つらすぎる…。息子が可哀想すぎて、代わってあげられるなら代わってあげたい…
息子が昼寝している時は、僕の足を息子の足の裏に付け、息子の手足が冷たいのか熱いのかをすぐ判断できるようにしていました。
5日目
朝8時に起きた時は38.5℃。その1時間半後に36.8℃と久しぶりに平熱に戻りました。

やっと治ったか?
ようやく看病から解放されると思ったら、この2時間後には38.8℃…。
『ヒトメタニューモウイルス』は喉→気管支→肺と、残党が奥に移動しながら攻撃を繰り返すので、治るまでに時間がかかるようです。
この日の18時頃、息子は肩で呼吸をするようになってきました。鎖骨のあたりもペコペコへこんでいます。いよいよヤバイかもしれない。
嫌がる息子に強制的に、以前もらった気管支を広げる薬を吸入器で吸わせ、縦抱っこして、少しでも呼吸がしやすいようにしました。
SNSで調べると、『ヒトメタニューモウイルス』にかかって入院している人もいるようで、いざとなったら病院に駆け込む必要がありそう。
僕のメンタルも限界を超えていて、苦労して寝かせた息子を前に、何度注意しても娘が歌うのをやめないのでブチ切れてしまいました。
23時頃から寝る時は呼吸が安定しだして、高熱が出る前の「手足が冷たくなる現象」もなくなり、体温が安定しているようでした。ずっと寝やすそうで、この日は僕も安心して寝ることができました。
6日目
朝6時に起きた時は37.5℃でしたが、お昼には37.0℃に下がり、ほぼ平熱と言っていい状態になりました。
久しぶりにヨーグルトを食べてくれたし、いちごやせんべいも食べてしっかりエネルギー補給できました。
痰と鼻水は相変わらず大量でしたが、ようやく高熱地獄から脱したようでした。
突然の下痢で心配はしたものの、久しぶりにお風呂にも入れてスッキリ。
7日目
この日はずっと平熱でした。
楽しく遊べるくらいに回復。
ただ本調子ではないので、疲れやすい分、眠くなると機嫌は悪くなりやすい状態。昼寝をさせると3時間は寝ます。
食欲については、ヨーグルトをひと口食べて拒否したので、味覚が戻ってないような感じがしました。この時はお菓子でもなんでも、とにかく食べれるものを食べさせることを優先させていました。
あおっぱなは2週間続いた
それから2日後。
ようやく息子の体調が体力的にも戻ったので、久しぶりに家族でショッピングモールへ出かけました。
春休みに入ってからずっと自宅で看病だったので、長期休みらしくお出掛けができて、いい気分転換になりました。
ただ、息子との戦いは「熱が下がったら終わり」というほど甘くはありませんでした。熱が治まってからも、痰と「あおっぱな(青っぱな)」が1日中出続けたのです。
特に、ドロっとしたあおっぱなに関しては2週間も続きました。
まだ自分で鼻をかむのはうまくありません。詰まれば口呼吸になり、呼吸も苦しそうになるので、こまめにメルシーポットで吸ってあげる必要があります。
この吸引作業を一日中繰り返すのが地味にしんどかったです。
それでも、熱性けいれんも起こさず、入院という最悪の事態にもならず、本当に良かったと思っています。
今回の風邪について、娘は短期間で乗り越えましたが、息子は長引きました。
それはおそらく、娘は過去、すでに感染したことがあったのに対し、息子にとっては人生初の「ヒトメタニューモウイルス」だったからだと思います。
最近、何人かの友人に子供が産まれました。
「おめでとう」「元気に産まれてきて良かったね」と思う一方で、こんなことも思ってしまうんです。

あぁ…、これからみんなに、あの過酷な『看病地獄』が待っているんだな…
僕が看病で疲弊しすぎなだけかもしれないし、もっと要領よく看病できる人も多いと思います。ただ、今回ばかりはそう思わずにはいられないほど、息子の看病は身も心も削られるほどつらいものでした。
息子の熱が下がってから2日後、風邪がうつった
ようやく息子の看病が終わって「これでやっと解放される…」と思ったら、その2日後くらいから体がだるくなってきました。
体温計ってみると37.4℃。
子どもたちが高熱で苦しんでたことに比べれば屁でもないんですが、この状態で家事育児をするのは地味にきつかったです。
一番厄介だったのが鼻水。
あおっぱなが一日中出て、いくらかんでも無限に出てくるので、あっという間にゴミ箱がティッシュで溢れ返りました。そのうち鼻の付け根あたりに違和感が出てきて、頭痛にも悩まされました(副鼻腔炎?)。
鼻づまりですぐ苦しくなるので、朝と寝る前に鼻うがいの『ハナノア』をやるのが日課になりました。鼻うがいをすると、かむだけでは出てこないあおっぱながドロッと出てくるのと、やった後の爽快感が病みつきになります。
専用の洗浄液はすぐなくなるので、今は沸騰させたお湯に塩を入れて生理食塩水を作っています。
微熱自体は5日くらいで引きましたが、鼻水と咳がしつこくて、完治するまで3週間くらいかかりました。

普段は家族の中で一番風邪ひかないのに、今回久しぶりにまともに風邪をひいて健康のありがたみを痛感したわ


