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本当は奥が深い!FXのオシレーター「RSI」の使い方

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これまで僕は、「RSI」は買われすぎ売られすぎを教えてくれる指標だと思っていました。というか、それしか教えてくれないものだと思ってました。

 

しかし、「マーケットのテクニカル分析」を読んだことで、RSIの素晴らしさに気付いてしまったのです…!

 

例えば、RSIにもトレンドラインを引くことで上昇下落の勢いの強さを確認できますし、トレンド転換の兆しもチャートより早く教えてくれます。

 

そこで今回は、RSIの計算式や、RSIを使う前に知っておきたい前提の考え方、RSIの使い方を解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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RSIの計算式

なぜ最初にRSIの計算方法を説明するかというと、RSIが何を示しているのかを理解して欲しいからです。

 

RSIの計算式

RSI=100-100÷(1+RS

RS={(上昇期間の上昇幅の合計)/○日}÷{(下落期間の下落幅の合計)/○日}

 

でも、こんな式を見たところでよく分かりません。

 

実は、この式は展開することで、だいぶ分かりやすくなります。さっそく展開してみます。

 

 

では、「上昇期間の上昇幅の合計」「下落期間の下落幅の合計」は何かというと、以下の図を見てください。

※ちなみにRSIを考案したワイルダーさんのオススメ設定期間は「14」でした

 

上の図で言うと、「上昇期間の上昇幅の合計」とは、上昇幅「5」の期間が10個あるので、5×10で「50」となります。「下落期間の下落幅の合計」とは、下落幅「5」の期間が4個あるので、5×4で「20」となります。

 

この時の直近のRSIの値を計算すると、{50/(50+20)}×100=50/70×100=約71.4。70以上なので、いわゆる「買われすぎ」を示していますね。

 

要するに、RSIは何を示しているかというと、設定した期間における上下の値幅の合計のうち、上昇幅はどれだけあったかを教えてくれているのです。

 

計測している期間すべてが上昇だったら、RSIは100になります。逆にすべて下落だったらRSIは0になります。

RSIを使う前に知っておきたい前提の考え方

オシレーターだからレンジに強い

EURGBPの日足チャートです。

レジサポラインを引いてレンジ相場を見つけ、RSIを活用することで、理想のエントリーポイントを見つけやすくなります。

 

相場の7割はレンジ相場と言われていますから、中長期のチャートでは効力を発揮するのです。

トレンドの終焉をチャートより早く教えてくれる

RSIはレンジ相場だけでなく、トレンド相場の分析にも役立つことがあります。

 

EURUSDの週足チャート。

チャートを見ると上昇しているのに、RSIはむしろ下がっている状態になることがあります。このように、ローソク足チャートとオシレーターが逆の動きをすることをダイバージェンス(逆行現象)と言います。

 

注目すべき点は、RSIが70以上の領域でダイバージェンスが現れていること。これは、買われすぎ、かつ、上昇の勢いが落ちていることを意味しているので、チャート上に引いた下降トレンドラインと組み合わせることで妥当なエントリーポイントを予測することが可能です。

 

また、チャートが落ちるよりも早く、RSIがトレンドの終わりを教えてくれることがあるので、このような場面に遭遇したら集中力高めでエントリーポイントを見極めるのがいいかも。

関連図解!なぜRSIでダイバージェンス(逆の動き)が発生するのか

チャート分析が最も大事でRSIはあくまで補助の役割

RSIを使い始めると、ついついRSIに頼りたくなってしまいますが、これはあくまで補助の役割です。

 

一番大事なのはチャート分析であり、相場の流れを把握していることが大前提

 

RSIが30以下、70以上を示したら、それは買われすぎ売られすぎを断定するものではなくただの警告に過ぎません。

 

また、一方方向に強いトレンドが発生している時は、しばらく30以下、70以上を示し続けることもあり、これはポジションの手仕舞いや逆張りを仕掛ける根拠にならないので、注意しましょう。

RSIの使い方

RSIはどの期間を設定すれば良いか

RSIの期間は、基本設定の「14」のままにしておけばOKだと思います。RSI考案者のワイルダーさんも「14」を推奨していたし、世界で「14」が最も使われていると考えられます。

 

また、トレード回数を増やしたい場合は「9」も利用者が多く、オススメされています。

 

ほかには、「5」「7」「21」「28」を使う人もいるようですが、「28」なんかは滅多に30~70から抜け出せないのでトレードチャンスはほとんどなくなります。

RSIはラインと組み合わせる

RSIだけを見てトレードをするのは危険です。なぜなら、RSIはレンジ相場には強いけど、トレンド相場ではアテにならないことが多いからです。

 

そのため、RSIで30以下、70以上を見つけたら、チャート分析を始めましょう。トレンドラインやサポートライン、レジスタンスラインの存在を確認することが大切です。

 

例えば、日足チャートでRSIが30以下を示しているのを見つけたら、

 

週足チャートを表示して、

サポートラインがあることを確認。

 

続いて、4時間足チャートを表示して、

トレンド転換の兆しを確認。

 

1時間足チャートでトレンドラインを引いて、

妥当なエントリーポイントまでチャートが来るのを待って、ようやくロング。

関連ダウ理論におけるトレンド転換の定義とエントリーポイント

 

RSIは、エントリーポイントを考えるキッカケになりますが、実際にエントリーするかどうかはチャート分析次第なところがあります。

 

もしRSIが30以下、70以上を示しても、そこにエントリーの根拠となるラインが存在しなければ、トレンド継続の可能性があるので見送ります。

 

また、チャート分析的にはエントリーできそうでも、RSIが30以下、70以上を示してなければエントリーを見送る選択肢もあります。RSIがフィルターの役割を果たし、より精度の高いトレードができるようになるのです。

まとめ

RSIは、ローソク足チャートだけでは分からない多くの情報を教えてくれます。また、そのお陰で自分のトレードルールが明確になり、無駄なトレードが減らせます。

 

トレードの精度を高めたい人、ポジポジ病を治したい人は積極的に活用してみましょう。