テニスが初心者レベルの人にとっては、サーブは難しいものです。
つーか、初心者じゃなくたってサーブは難しいです。なぜなら、サーブは唯一自分から力を加えてボールを打たなければならず、また、入れなきゃいけない範囲が狭いからです。
逆に普通のラリーであれば、相手から返球されてきたボールには勢いがありますから、うまくラケットに当てれば勝手に飛んでいきますし、広いコートのどこに入ってもOKなので楽です。
ではいったい、初心者はどんなことに気をつけてサーブを打てばいいのでしょうか?今回は、初心者がサーブを打つコツを説明していきたいと思います。
初心者だからって山なりの羽子板サーブばっかじゃつまらない
初心者の人って、サーブの確率を上げることに必死で、山なりにポーンとサーブを打つことが多いです。特にセカンドサーブでは。
でも、せっかくサーブを上達させたいのですから、もうそんな弱気なサーブは卒業しましょう。
テニス初心者がサーブを打つコツ
初心者といっても、初心者用のコツを紹介するわけではありません。ここからは、上級者もサーブを打つ時に意識していることをどんどん紹介していきます。
そして、最終的には初心者でも立派なサーブを打てるようにしていきましょう。
トスは真上じゃなくて体の前!
トスはどのように上げていますか?自分の身体の上辺りに上げていませんか?これだと、ボールにラケットを当てやすいかもしれませんが、全く体重が乗りませんし、わずかですがネットからインパクト面が離れてしまいます。
なのでこれからは、トスを体よりも前で(ネットに近くなるように)上げましょう。目安は、トスを上げてボールが落ちてきたところが、ベースラインを越えてネットに近い側になるように、です。
こうすることで、ボールを打つ時の打点が自然と体の前側になり、ボールに体重が乗ります。嫌でも自然とボールに力が加わるということです。
また、打点がネットに近づくので、よりサーブが入りやすくなります。これは本当ですから、常に意識しておきたいです。
回転の力でグンとサーブの確率を上げる
無回転のフラットサーブは、身長が180cm以上ないとなかなか難しいです。180cm以下でも打つことは出来ますが、その場合は、打点前・腕をかなり上に伸ばして高いところで打つ・体のそりの反動で少しジャンプ、を完璧に意識する必要があります。
でも、回転を意識するようになれば、それだけでサーブは入りやすくなります。例えばスライス。回転を重視したスライスサーブは、空気の抵抗を受けて急激に下に落ちる軌道を描きます。
だから錦織選手も、ファーストサーブはフラットでネットにかかったりしますが、回転重視のスライスサーブならフルスイングをしてもしっかり入っていますよね?
初心者の人は、まず「回転をかけることがサーブの確率を上げることにつながるんだ」ということを実感できるまで練習を重ねましょう。
回転をかけることが出来るようになれば、あとは回転量を減らすだけでフラット気味の速いサーブも打てるようになりますよ!
まとめ
「トスは真上じゃなくて体の前!」「回転の力でグンとサーブの確率を上げる」の2つのコツは、最近僕がサーブを打つ時に意識をしていることで、実際に効果があるものです。
回転サーブについては、DVD『新井流フルスイングテニス塾 ~確率&スピードを自在に操る回転系サービス~』を見て学びました。これを見ると、回転をかけることがどれだけ簡単なことかが分かります。
必死になってサーブを入れに行くのではなくて、サーブから相手の取りにくそうなコースを狙って、戦略的に攻めていけるようになりましょう。ここまでできれば初心者レベルから脱却することが出来ますよ!