今回、DVD教材「試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~」を見てみました。
右近さん独自の方法でテニス(ダブルス)を学ぶことが出来ました。
このページでは、このDVDを見た感想と、どんな人におすすめ出来るかを紹介していきたいと思います。
「試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~」が自宅に届いた
日曜日に注文して2日後の火曜日には自宅に届きました。
梱包はしっかりしていました。
中身について
中身はDVD本体のほかに、3つの特典に関する用紙が入っていました。
DVDは3枚組で、それぞれの収録時間はDVD1が49分、DVD2が46分、DVD3が64分でした。
「試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~」を見た感想
このDVDを見た感想としては、「このDVDを見てもダブルスが“簡単に”勝てるようにはならないだろうな」でした。
なぜなら内容に、どのDVDにもあるような各ショットの基本的な説明が多く、また、ダブルスの展開も基本的なものを紹介するだけだったからです。
タイトルの、「試合に強くなる」ことに関しては、対談のpartで右近さんの体験に基づくアドバイスが聞けたのでためになりました。ただ、ダブルスの戦術・戦略については正直物足りなかったように思います。これくらいならにダブルスの試合をある程度経験していて、常に戦略を考えている人は、すでに知っているような知識でしょう。
【試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~】
- 価格:14,800円(税込)
19,700円(税込) - 送料:無料
- 特典1:スポーツ速読の本プレゼント
- 特典2:右近貴志のメール相談室(2ヶ月間)
- 特典3:右近コーチと他3人のコーチによる対談音声
- 90日間全額返金保証
公式サイト⇒ 試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~
「試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~」の内容
【DVD1】
- ストローク-フォアハンドストローク
- ストローク-フォアハンドスライス
- ストローク-バックハンドストローク 両手打ち
- ストローク-バックハンドストローク 片手打ち
- ストローク-バックハンドスライス
- ボレー-フォアのボレー
- ボレー-バックのローボレー
- ボレー-ハイボレー
- ボレー-ハイバックボレー
- 対談-「集中力を持続するには」
【DVD2】
- サービスとスマッシュ-サービスの打っている高さからの視点
- サービスとスマッシュ-後ろから見た映像
- サービスとスマッシュ-トスアップ
- サービスとスマッシュ-スマッシュ
- 練習-ボレーボレー
- 練習-4人でボレーボレー
- 練習-ストロークラリー
- 練習-サーブ&ボレー(詰めるポイント)
- 対談-「日替わりテニスと言われる」
- 対談-「試合中に気を付けていること」
【DVD3】
- サービスゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのサーブの展開
- サービスゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのサーブ&ボレー実践
- サービスゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのサーブの展開
- サービスゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのサーブ&ボレー実践
- リターンゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのリターン
- リターンゲームの戦術と戦略-リターンダッシュ
- リターンゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのリターン
- リターンゲームの戦術と戦略-リターンダッシュ(アドバンテージサイド)
- ピックアップスロー映像
- 最後に
- 4人のコーチによる対談集-「勝つためのコツ」
- 4人のコーチによる対談集-「練習と試合でプレーが違う」
- 4人のコーチによる対談集-「プレッシャーとは」
- 4人のコーチによる対談集-「テニス以外のトレーニング」
- 4人のコーチによる対談集-「試合中のルーティーン」
- 4人のコーチによる対談集-「テニスで一番大事なこと」
DVD1
ストローク-フォアハンドストローク
フォアハンドストロークの解説ですが、ほかのDVDとは違ったテイストでした。
どういうことかと言うと、通常のDVDはグリップの持ち方などから解説が始まりますが、このDVDでは、自分で思っている打点の位置と実際の打点の位置の違いや、目線とインパクト面からの視点の違いなどから、どんなイメージを持ってストロークしていくべきなのかが説明されています。
ストローク-フォアハンドスライス
スライスを打つコツを、イメージとともに説明してくれています。また、良い例と悪い例も教えてくれます。
本当は足の運びや身体の詳しい使い方を教えてほしかったです。
もしフォアハンドのスライスを習得したい場合は、DVD『石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編』がおすすめだなと思いました。
ストローク-バックハンドストローク 両手打ち
フォアハンドの時と同じ注意点とともに両手打ちバックハンドを説明してくれました。
教えてくれたのはポイントだけでした。
ストローク-バックハンドストローク 片手打ち
片手打ちバックハンドストロークを打つためのポイントを教えてくれました。
正直なところ、片手打ちバックハンドについてはDVD『ゲイブ・ハラミロのMAKING CHAMPIONS』『テニス・ジュニア選手育成プログラム』のほうが丁寧で的確でした。
ストローク-バックハンドスライス
基本的にはフォアハンドスライスの説明と同じでした。イメージ中心の説明です。
ボレー-フォアのボレー
打点からの視点についてや、イメージの話からボレーの説明をしていました。技術的な話はありませんでした。
ボレー-バックのローボレー
「どんなボールを打ちたいか」といったイメージ中心の話でお手本を見せてくれています。
ただ、打っているボールは実践的な“ロー”ではありません。球出しのボールなのでそこまで厳しくはないんです。
「このタイミングで足を踏み込んで」や「肘を支点にして打つように」などの技術的な解説はないので、僕にはざっくりアバウトな説明に聞こえました。
ボレー-ハイボレー
悪い例が極端すぎる気がします。
イメージの説明だけでは初心者は出来るようにはならないと感じました。
また、説明内容はDVD『新井流フルスイングテニス塾 ~スピード×決定力がアップするフォアボレー・バックボレー~』とは正反対でした。「攻撃的なボレーが打てない…」と悩んでいる人は『新井流フルスイングテニス塾 ~スピード×決定力がアップするフォアボレー・バックボレー~』のほうが向いています。
ボレー-ハイバックボレー
バックのハイボレーはとても力が入りにくく、難しいショットですが、ここでの説明は非常に納得のいくものでした。
僕もバックのハイボレーを打つ時は、右近さんと同じ意識で打っています。
対談-「集中力を持続するには」
試合中の集中力を保つために右近さんがしていることを聞けます。
これはとてもためになるものでした。
右近さんは過去に、思うように勝てなかったことがあったようですが、上司のアドバイスにより、勝つためのコツ・精神状態を集中に持っていくやり方を掴んだようです(しかもその大会では優勝した)。
僕も長い試合の中で、時折、雑にプレーをしてしまうことがあります。すると、そういった些細な事がきっかけで流れが変わり、相手に楽にプレーをさせてしまうことにつながります。
なので、この雑談の話が聞けて非常に良かったです。
テニスの強い人が、いかにして強くなったのかが分かりました。
DVD2
サービスとスマッシュ-サービスの打っている高さからの視点
サーブの打点の位置から、相手コートがどのように見えるのかを確認することが出来ます。
こうして見ると、ネットとサービスラインの関係がよく分かります。道理でフラットサーブが入りにくいわけです。
球種によって、どんな軌道が求められるのかが理解でき、勉強になりました。こんな角度からサーブを教えてくれることもなかなかないので、面白かったです。
サービスとスマッシュ-後ろから見た映像
サーブの打点から少し後ろに下がったところからの映像になります。
そしてそのアングルから、右近さんがスライスサーブ・フラットサーブ・スピンサーブを打っているのを見れます。
球種によってどんな軌道が生まれるのかがよく分かります。サーブって上から見たほうが軌道の変化が把握しやすいんですね。
サービスとスマッシュ-トスアップ
トスアップの説明ですが、持ち方や上げ方というよりは、どんな意識でトスアップをすればいいのかを教えてくれます。
テニスは不安な感情や邪念がブレに影響してくるスポーツですから、意識は大事だなと感じました。
また、体幹のちょっとした使い方や、肩を故障させないスイングも解説してくれました。
さらに、スライスサーブの重要性や回転のかけ方、スライスサーブとスピンサーブのスイングは根本的に同じだということなど、右近さん独自の分かりやすい解説が続きます。
これらはサーブを考える上で非常にためになりました。
サービスとスマッシュ-スマッシュ
スマッシュはどうすれば相手コートにうまく返球できるのか、スマッシュ時のボールの性質・傾向からコツを伝授してくれています。
どうしてもスマッシュとなると、ポイントを得る大チャンスなので焦ってしまい、変なフォームでボールを捕らえてネットミスなどにつながってしまいますが、ここで右近さんが説明している意識を持てば、ミスは減ると思いました。
練習-ボレーボレー
2人でボレーボレーをする時に意識するべきことを教えてくれます。
また、段階的に相手との距離を空けて、ボレーボレーのレベルを高める練習も披露しています。
練習-4人でボレーボレー
4人でボレーボレーする練習を、様々なバリエーションとともに紹介してくれます。
こんなにも色々な練習方法があるとは知りませんでした。
同時に2球使う練習など、視野を広く保ちながら集中力・判断力を補うものもあり、今度やってみたいなと思いました。
練習-ストロークラリー
ラリーの練習で気を付けることや、難易度を少し上げた練習などが紹介されていました。
練習-サーブ&ボレー(詰めるポイント)
サーブ&ボレーをする時のスプリットステップのタイミングや、どんなことに気を付ければいいのかを教えてくれます。
対談-「日替わりテニスと言われる」
日によって調子の浮き沈みがある人は、どのようにすればいいのかを右近さんが自分の経験から話をしてくれています。
対談-「試合中に気を付けていること」
右近さんは試合中に何を気を付けながらプレーしているのかが聞けます。
雑念を取り除く考え方なども分かり、奥が深いなと感じました。話からして、右近さんの中には確固たる信念・テニスのやり方が存在していることを見て取れました。
DVD3
サービスゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのサーブの展開
ダブルスにおいて、デュースサイドからサーブを打つ場合の戦術の考え方が学べます。
どうすれば自分が打ちやすく相手が打ちにくいサーブが打てるのか、フォアボレーで攻撃的に詰めていくための戦術などが分かり、勉強になりました。
ダブルスは打つコースや次の展開の読みが非常に重要になってくるんですね。
サービスゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのサーブ&ボレー実践
先程のアドバイスを実際に試合の中で実践してくれています。だいたい6~7回ほどサーブからの戦い方を見せてくれます。
作戦を考えた上で戦うと、どのような展開に持っていけるのかが分かりました。なかなかDVDで試合を見せてくれることは少ないので、とても勉強になります。
中には真似をしてみたいパターンもあったので、これは是非取り入れたいです。
サービスゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのサーブの展開
アドバンテージサイドからは、どんなサーブの展開が考えられるのかを披露してくれます。
相手をどう動かしたいのかによって、こんなにもたくさんの戦い方のバリエーションがあることを知りました。
僕の場合、いざ試合になると自分が打ちやすいコースばかりに打ってしまいがちですが、もっと相手が打ちにくいコースを意識するべきだと気付かされました。
サービスゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのサーブ&ボレー実践
試合の見本を見せてくれています。
これはとても勉強になりました。サーブでコースを突いて相手を動かし、続いてボレーでさらに相手が取りにくいコースを打つところは必見です。
また、相手のリターンが良い場合でもボレーでうまくコースを突いて形勢逆転している場面がありましたが、今後やってみたいと思いました。
攻めるところとコース重視で守るところのメリハリを付ける部分は見習いたいです。
これは何度も見るべき!
リターンゲームの戦術と戦略-デュースサイドからのリターン
デュースサイドでリターンする場合にどんな意識を持ってやればいいのか、何に気を付けなければいけないのかを教えてくれます。
また、そのあとに試合のパターンを実践で見せてくれます。
注目するところは、右近さんが打つストロークのコース。常に形勢逆転するためにコースを選んでいるので、相手からチャンスボールが上がりやすいです。
自然とやってのけているところがすごいです。
リターンゲームの戦術と戦略-リターンダッシュ
リターンダッシュの方法を実践で見せてくれます。
相手にプレッシャーをかけるためにも修得したいと思いました。
リターンゲームの戦術と戦略-アドバンテージサイドからのリターン
相手によってどんなことを意識しながらリターンすればいいのかを教えてくれます。
また、実践もしてくれるので、イメージが湧きやすいです。
リターンゲームの戦術と戦略-リターンダッシュ(アドバンテージサイド)
リターンダッシュで心掛けるべきことを、実践を交えて説明してくれています。事実、DVD『テニス・ダブルス上達革命』の中で佐藤さんも同じアドバイスを言っていました。
そしてこれにより、相手に取りにくい場所に打たれても、続けて攻め込まれる事態を回避することが出来るんだと学べました。
常にこの意識は持ちながらダブルスで戦いです。
ピックアップスロー映像
DVD1、DVD2、DVD3で解説してくれたショットのフォームや実践を、スロー再生で再確認することが出来ます。
特に良いと思った点は、DVD3の試合の実践の部分もスロー再生で見せてくれたところです。
右近さんが実践の中でどんな動きをしているのかをしっかり観察できます。例えば、バックボレーをする時にどれだけ肩を入れているのか、ネットに詰めていく時の足の運びはどうか、早いタイミングでボレーをする時のステップはどうか、です。
何をするにも最初は真似から入ることが大切だと思いますから、これは何度も見て勉強したいです。
最後に
簡単な挨拶をするだけです。
4人のコーチによる対談集-「勝つためのコツ」
競って負けてしまったり、逆転で負けてしまうことを減らしたい場合、どんな考えで試合に臨めばいいのかを教えてくれます。
まぁまぁ深い話です。
4人のコーチによる対談集-「練習と試合でプレーが違う」
これは以前の僕がそうだったのですが、練習と試合でプレーが変わってしまう人はどうすればいいのか、右近さんがアドバイスをくれます。
内容的には右近さん独自のものというよりは、一般的な回答って感じでした。
4人のコーチによる対談集-「プレッシャーとは」
試合でプレッシャーに押し潰されそうになる人は、この話を聞いておくといいんじゃないかなと思いました。
僕は緊張しやすい性格なので、この話はとてもためになりました。
4人のコーチによる対談集-「テニス以外のトレーニング」
これは参考になりませんでした。
4人のコーチによる対談集-「試合中のルーティーン」
これも特に参考になりませんでした。
4人のコーチによる対談集-「テニスで一番大事なこと」
最後に、最もざっくりとした質問が現れました。
ただ、ここで右近さんが話している内容にとても共感しました。なぜなら、僕も最近の生活の中で、右近さんがテニスで大事にしていることと同じことを意識しているからです。
これはテニスをしている時に、常に内に秘めておきたいです。
まとめ
このDVDは、右近さん独自の考え方に基づく内容が多く、テニスをこれまでとは違った視点から見ることが出来るようになると思いました。
しかし、タイトルの「簡単に勝てるダブルス」の言葉に期待をして買った人は、ガッカリしてしまう人も多いんじゃないかと感じました。各ショットの説明はいいから、もっとダブルス中心の内容に特化してほしかったです。
対談についても、ダブルスの話というよりは、テニス全般に関するものだったので、ダブルスを上達させることを目的として買った人からすれば期待外れになるかもしれないです。
なのでこのDVDは、実力がある人(右近さん)の話を聞きたい人に向いているのかなと思いました。
【試合に強くなるテニス ~簡単に勝てるダブルス~】
- 価格:14,800円(税込)
19,700円(税込) - 送料:無料
- 特典1:スポーツ速読の本プレゼント
- 特典2:右近貴志のメール相談室(2ヶ月間)
- 特典3:右近コーチと他3人のコーチによる対談音声
- 90日間全額返金保証