プロのテニス選手の試合を見ていると、サーブを打つ前に毎回ボールをポンポンと突きますよね?
中には、10回以上ボールを突く選手もいますし、見ていて「早くサーブ打たないのかよっ!」と思ってしまいます。
この行為はいったい何なのでしょうか?説明していきたいと思います。
サーブ前にボールを突く行為=ルーティン
サーブを打つ前に、ボールをポンポンと突く行為は、ルーティンと言います。
【ルーティンとは?】
決められた一連の動作のこと
ルーティンは様々なスポーツ選手が行っています。例えば、野球界のイチロー選手。打席に入るまでにも自分なりの決まった動作があり、打席に入ってからも毎回お馴染みのポーズを取ります。
これは、勝負ごとが始まる前に、同じ動作をすることで、毎回同じように最高のパフォーマンスを出そうとしているのです。ゲン担ぎのようなものだと考えれば良いでしょう。
テニス選手がサーブを打つ前にボールを突くのもこれと同じ理由です。毎回同じ動作をすることで心を落ち着かせ、精神を安定させ、最高のパフォーマンスを引き出すため。
ナダル選手のルーティンは長い
かの有名なナダル選手は、ルーティンがとても長いです。
具体的に言うと、サーブを打つ位置に着いたら、
鼻を触る→片耳に髪をかける→片側の肩のシャツの引っかかりを直す→鼻を触る→片耳に髪をかける→片側の肩のシャツの引っかかりを直す→パンツのケツの食い込みを直す→ボールを突く→サーブ
です。
また、今では毎回リターンをする時にもこのルーティンをしています。
他にも、ナダル選手は休憩中に飲んだドリンクの位置を正確に並べたりと、色々なところに気を付けています。
特に勝負どころでは、ナダル選手はボールを突く回数が長くなります。ポイント間は20秒以内と決まっているので、時折、審判から注意を受けることもあります。
僕のルーティン
僕の場合は、ルーティンというか自然とやっていることですが、サーブを打つ前はボールを突くのは1回、その後、前足に体重を乗せたままグリップの握りを確認し、サーブのフォームに入ります。
個人的に、ボールを何回も突くのはかっこつけてるみたいで嫌なんですよね。
まぁ、人それぞれのこだわりってことで。