暗号資産にはいろいろ種類があって、中には信じられないくらい高騰するものがあります。そのため、どうしてもビットコインの上昇がかすんでしまいますが、実はビットコインもすさまじい上昇率です。
ビットコインの上昇率
2009~2013年のビットコイン価格推移
2009年1月に最初のブロックが生成されて始まったビットコイン。2011年4月にはアメリカのTIME誌に取り上げられたことで一時30ドルにまで急上昇。
また、その後はキプロスショックで大暴騰。底から天井($2.5→$186)まで約74倍。上昇率は{(186-2.5)/2.5}×100=7,340%です。
キプロスショックとは、ギリシャ危機によりキプロスの銀行がアカンことになった出来事です。銀行が行っていた融資や保有する債権に大きな損失が出て、EUやIMFに支援を求めましたが、支援してもらうためには「預金封鎖」「銀行の預金に最大9.9%課税する」といった条件を呑む必要がありました。キプロスではロシアの大富豪が税金逃れのためにペーパー会社を設立することが流行っていましたが、今回の出来事で、勝手に政府に没収されない資産としてビットコインの需要が高まり買われました。
キプロスの銀行口座預金額10万ユーロ(約1230万円)以下の人(主にキプロス市民)も6.75%の預金税が取られました。もし預金が1000万円あったら67万5千円取られる計算です。
ただ、銀行は預金者の預金額に応じて融資したり投資したりすることが業務であり、当然運用に失敗することもあります。金融危機によって大損失をこうむることもあるのです。
銀行に口座を作ってお金を貯めておくのは当然のことのように思っている人も多いと思いますが、「預金=銀行にお金を貸す行為であり、そのお金は運用に利用されている」という意識を持つことも大切かもしれません。
日本では銀行が潰れても1,000万円の預金保護がありますが、何か大きな金融危機が起きて多くの銀行が連鎖的に大損害をこうむった場合はキプロスショックの時のように預金が没収されることもあるかもしれません。
2012~2016年のビットコイン価格推移
キプロスショックから約半年後、中国の大手検索エンジンの会社バイドゥがビットコイン決済を採用したり、NHKがビットコインの特集を放送したりして注目が集まり、価格は高騰。
その後中国が金融機関のビットコイン等暗号資産の取り扱いを禁止したため暴落。2014年2月には当時大手の取引所Mt.GOXが経営破綻し、相場は停滞することになります。
2014~2018年のビットコイン価格推移
2017年末にかけてビットコインやほかの暗号資産のバブルが発生。相場は熱狂し、何を買っても上がるような状況が続きました。
数年持って待ってれば価格が何十倍にもなる夢のような相場でした。
2016~2022年のビットコイン価格推移
2017年ほどではないにしても、半減期を経て2020年末にバブルが発生。2017年末のバブルで購入した不運な高値掴み塩漬け勢(出川組)をも救う上昇でした。
ダウ平均株価の上昇
米国を代表する30銘柄から構成されるダウ平均株価。ビットコインが動き出した2009年から2022年までの上昇率を見ると471%【{(36,952-6,469)/6,469}×100】。
米国株中心のインデックス投資信託は人気が高く、僕も教育費としてS&P500のインデックス投資信託を積み立てていますが、米国株はすでに多くの人が買ってしまっているので旨味が少ないです。
早く資産を築くためには合法的に世界の富を自分へ移行させるのが手っ取り早いと思っており、そのためにはまだ投資している人が少ないビットコインを持つことが近道だと思っています。
金の上昇
金は有事の際の安全資産として持たれることが多いですが、それ自体配当を出すことはないため積極的に買われるものではありません。バフェットも、何も生み出さない金は買わないとのこと。
低迷時に買ってこそのビットコイン
ビットコインはほかの暗号資産とは別物であり、中身のないアルトコインと違って長期で持ち続けられる資産です(今のところ)。
僕は2017年春から暗号資産に投資を始め、すでに2017年、2021年の2度のバブルを経験しています。ビットコイン以外の暗号資産で損をしたり、詐欺コインを買ってしまって無価値になったこともあります。ですが前回のバブルではビットコインオンリーのポートフォリオでこれまでの損失を取り返すことができました。次のバブルでは大きく資産を増やしたいところです。