XMを使うメリットはそのレバレッジの高さ。最高888倍は他の海外FX業者よりも高いほうです。
しかし、これを見てモヤッとしたことはないでしょうか?
レバレッジは常に888倍になるわけではなく、最大200倍になったり、最大100倍になったり。場合によって変動するのです。
ではいったい、どんな時にレバレッジは制限されるのか、説明していきたいと思います。
XMでレバレッジ制限が行われるタイミング
口座残高が合計で基準値以上になった時
XMは口座残高によって、レバレッジを制限します。
- 5~20,000ドル:1~888倍
- 20,001~100,000ドル:1~200倍
- 100,001ドル~:1~100倍
「マイクロ口座」「スタンダード口座」は口座残高が5~20,000ドルの時、最大レバレッジが888倍です。しかし、残高が20,001ドル以上になると最大レバレッジは200倍に制限され、残高100,001ドル以上になると最大100倍に制限されます。
1ドル=100円と考えた場合、口座残高が200万円より多くなるとXMからメールが届き、レバレッジは最大200倍に制限されてしまうのです。
さらにこれは「1つの口座につき」の話ではなく、開設している口座の残高を合計して200万円を超えていたらの話です。
本格的にFXをしている人は残高が200万円を超える人も多いと思うので、注意しなければなりません。
重要イベントが間近な時
大統領選挙など世界が注目するイベントが間近な時は、レバレッジが制限されます。
たとえ口座残高が20,000ドル以下でも、レバレッジが「1~888倍」とあるように25~50倍にまで制限されることもあります。
危険なトレードを頻発している時
「ゼロカットシステム」があることをいいことに、強制ロスカットされるリスクを冒してハイレバレッジ取引を頻発していると、レバレッジが制限されることがあります。
このパターンでXMからレバレッジ制限されると、「危険なトレードをしなくなった」と判断されるまで制限は続くので、解除されるまでに時間を要します。
XMがレバレッジを制限する理由とは?
XMがレバレッジを制限する理由は、「ゼロカットシステム」を採用していることが関係しています。
追証がないのは海外FX業者を使う大きなメリットですよね。
たとえ強制ロスカットが間に合わないような大暴落があって口座がマイナス(借金)になっても、すべてFX業者が肩代わりしてくれるのですから。
しかしこのサービス、海外FX業者からすると、マイナス分を肩代わりしなければならないのでリスクです。だから「口座がマイナスにならないよう」「マイナスになったとしても少なく済むよう」に臨機応変にレバレッジを制限します。
資金が多い人に対してはレバレッジを制限して取引量を減らしてもらい、イベント時には大暴落に備えてレバレッジを制限し、危険なトレードを頻発するような要注意人物は個人的にレバレッジを制限します。
こうして、XMは自分たちの身を守る工夫をしているのです。
レバレッジ制限のデメリット
レバレッジ制限の影響を強く受ける人というのは、日頃からハイレバレッジで取引をしているトレーダーです。
レバレッジが制限される条件に当てはまると、取引中のポジションがある時でも急にレバレッジ制限されてしまいます。
例えば、レバ888倍設定で、A口座の入金額10万円、B口座の入金額190万円。A口座で4.44Lot(44,400,000円分)の取引をしていたとします(実効レバレッジは44,400,000円÷入金額10万円=444倍)。証拠金は44,400,000円÷888倍=5万円です。
※1ドル=100円と仮定
しかし、XMから「レバレッジを最大200倍に制限する」とメールが来てしまいました。取引中なのに…。
すると、レバ888倍で4.44Lot取引していたはずなのに、急きょレバ200倍で4.44Lotを取引することになってしまいました。この取引に必要な証拠金は44,400,000円÷200倍=222,000円…。
対応策は2つあります。1つは追加入金すること。2つ目は決済して取引をやめること。
追加入金する場合、A口座にはもともと10万円入金していたので、急いで122,000円以上の追加入金をすることになります。
決済する場合は、含み益が出ている状態ならいいですが、含み損がある場合は残念ながら損切りとなります。
まとめ
XMは口座残高が20,001ドル以上になるとレバレッジ制限されるため、比較的レバレッジに厳しいFX業者と言えます。
ほかのFX業者だともっと緩いところがありますから、XMで頻繫にハイレバレッジ取引をやる人は気をつけましょう。