ほとんどの海外FX業者では「追証なし」が採用されています。
業者によって言い方は異なりますが、XMなら「ゼロカットシステム」、HotForexなら「マイナス残高保護」、AXIORYなら「ゼロカット保証」です。
これらのお陰で、僕らトレーダーは借金を背負うリスクがなくなりました。相場が大変動して強制ロスカットが間に合わず、口座が大きくマイナスになった時に決済されても(借金ができても)、海外FX業者が肩代わりしてくれるんですから。
しかし、どうしてこんなことをしてくれるのでしょうか?借金の肩代わりなんて、普通ならやりたくないはずです。「追証なしだなんて、何か裏があるんじゃないか?」と疑ってしまうのも無理はありません。
いったいなぜ、「追証なし」が可能なのでしょうか?その理由を、仕組みもあわせて書いていきたいと思います。
「追証」とは?
そもそも「追証」とは「追加証拠金」の略で、国内FX業者なら当たり前のように「追証あり」です。これは金融庁による決定事項です。
例えば、2015年1月のスイスフランショックで大暴落が起きた時、数多くのトレーダーの口座がマイナス(借金)となりました。
国内FX業者を利用していた人は、FX会社から「口座のマイナス分を速やかに入金するよう」言われました。
これぞ「追証あり」の怖さです。
普段、数百円の取引しかしていないのに、本日の収益額 -2,600,000円…
マイナス30万…、今月はタダ働きだ…
-1,700万… 全財産飛んだ… 終わった
吐き気が止まらん…、-9,200万なんて絶対払えんぞ
平凡な生活が一瞬にして地獄に…。何十年とかけて借金を返さなければならなくなるかもしれませんし、最悪の場合は自己破産です。あらゆる資産を取り上げられ丸裸同然の状態になります。
だから僕は国内FXで裁量トレードはしません。やるとしてもリスク管理を徹底し、超低レバレッジしかやりません。
「追証なし」の仕組み
海外FX業者が肩代わりしてくれる
基本的には、海外FX業者が借金をすべて肩代わりしてくれていると考えて良いでしょう。
その理由は、海外FX業者は国内FX業者と比べてスプレッドが広く、少し多めの手数料を取っているから。しっかり収入があるので、マイナス口座が突然現れても補えるくらいの資金力はあるのです。
しょっちゅう大暴落があるようだと、さすがに経営破たんに追い込まれるかもしれませんが、大暴落はあっても数年に1度程度。これくらいで経営が崩れるほど海外FX業者は小さくありません。
全世界に顧客を抱えていますから、収入は相当多いでしょう。
もしかしてノミ行為?
中には「追証なしに出来るのはノミ行為を行っているからでは?」と疑っている人もいるかもしれません。
関連海外FXのデメリットはノミ行為とそのウラの不透明性にあるか
確かに、ノミ行為をしているFX業者もいるかもしれません。
ノミ行為をしていれば、実際に取引注文をインターバンクに流しているわけではないので、相場が大暴落しても損失は出ません。だから「口座のマイナス分を補填してあげるよ」と簡単に言えますよね。
しかし、逆に大暴落に便乗して大きく利益を得た人もいるはず。ノミ行為をしていた場合、そういった人に対しては自腹で利益分を支払わないといけないのです。もし「未払い」なんてしたら詐欺業者認定されますし、顧客離れにつながります。
このことを考えると、必ずしも「追証なし」=「ノミ行為」とはならないのです。
仮にノミ行為をしていたら、お客さんには負けてもらわないといけないのですから、FXトレード向上のためのWebセミナーもするはずがありません。でも現にセミナーを実施している海外FXは存在していて、しっかり「追証なし」です。
むしろ国内FX業者のほとんどは「ノミ行為」をしているのに、容赦なく「追証あり」ですから恐ろしいです。実際には損失出てないのに、口座のマイナス分を請求してくるなんて。
海外FXでは「追証なし」がスタンダード
調べてみると、本当にほとんどの海外FX業者は「追証なし」を採用しています。これが当たり前になっているんです。
もし「追証あり」になんてしたらお客さんを集められないのかもしれませんね。
海外FXを始める際は、「追証なしは当たり前のサービス」という認識でOKです。