なるほど図解!FXを初心者にも簡単にわかりやすく解説

社会人になっても、FXについて知らない人は案外多いものです。僕の友人も「株はやっているのにFXは無関心」という人ばかり。

それだけFXは分かりにくく、さらに「危険そう」というイメージが強いのです。

そこで今回は、FXトレードがどんなものなのか、図解で分かりやすく解説していこうと思います。これを読めば、トレードのイメージが湧くはずです。ぜひ参考にしてみてください。

FXの取引について

安く買って高く売る

どんなものも、安い時に購入しておいて、そのものの値段が高くなったところで売り払えば利益が出ます。

例えばリンゴ。

1個100円の時に買っておいて、120円で売れる時に売却すれば、20円の利益が生まれます。

これは誰でも理解できるかと思います。

高く売って安く買い戻す

上記の逆のことをしても利益を生むことは可能です。ある物を高い値段で売って、安くなったところで買い戻せば利益が出るのです。

例えば、友人から、あとで絶対に返すことを条件に、無料でリンゴを貸してもらい、そのリンゴを120円で売ります。次に、売った相手からでも別のどこかのお店からでもいいので、100円でリンゴを買い戻します。

すると、手元には買い戻したリンゴと20円が残ります。リンゴは友人に返さなければならないので返却すると、最終的には20円だけが手元に残ることになります。この20円が利益となります。

普段の生活ではこんなことしないので、少し難しく感じるかもしれませんが、こういった方法でも利益を生むことができることを覚えておいてください。

FXトレード:安く買って高く売る

FXでも、上記と同じような売買をすることで利益が得られます。

チャート上で説明するとこうなります。以下の画像はドル円の価格推移(2004~2017年)です。

2013年頃にドル円を100円で購入しておき、2015年にドル円が120円になったところで売却すれば、利益が生まれていたということ。

1ドルしか購入していないと20円の利益しか生みません。しかし、10,000ドル購入していたら「20円の利益×10,000枚」=20万円の利益。100,000ドル購入していたら「20円の利益×100,000枚」=200万円利益。

取引量が多ければ多いほど、利益も損失も大きくなります。

FXトレード:高く売って安く買い戻す

売ってから買い戻す場合。

手元にドルがない状態で「ドルを売るなんてできるの?」と思っている人もいるかもしれませんが、ドルはFX業者から借りる形を取っているので可能なのです。借りたドルを売り、どこかで買い戻し、借りた分はすべてFX業者に返します。残った分があれば利益になりますし、売った時よりも高い値段で買い戻してしまった場合は損失となります。

チャート上で説明すると以下のようになります。

2015年頃に120円だったドルを売り、2016年に100円になったところで買い戻していれば、利益が出ていました。

レバレッジについて

FXは、自分が用意した資金よりも多くの金額を運用することができます。これを「レバレッジ」と言います。

例えば、国内FX業者はレバレッジが25倍と決まっているので、FX業者に入金した資金の最大25倍の金額まで扱えるのです。10万円あれば、250万円分のドルが売買できるということ。

ただ、レバレッジが25倍だからといって、必ず入金額の25倍の金額を扱わなければならないというわけではありません。入金額のうち、いくらを投資するかは僕らの自由です。

注意点はレバレッジの調整方法。

「レバレッジ25倍じゃなくて10倍にしたい!」と思っても、FX業者のマイページにレバレッジを変更するような設定はありません。ではどうすればレバレッジを調整できるかというと、入金額のうち、いくらを投資するかで調整します。

以下、1ドル=100円だとします。

10万円入金していて、250万円分のドル(25,000ドル)を売買したとすると、入金額の25倍の金額を運用していることになるので、レバレッジは25倍だということになります。

※入金額10万円すべてを運用に使っていることになる。取引に使う金額(10万円)を「証拠金」と言う。

では扱う金額を減らした場合はどうでしょうか?

10万円入金していて、150万円分のドル(15,000ドル)を売買したとすると、入金額の15倍の金額を運用していることになるので、レバレッジ15倍で運用していることになります。

※150万円分のトレードをするために、入金額10万円のうち、150万円の1/25の6万円を運用に使っていることになる。取引に使う金額(6万円)を「証拠金」と言う。

さらに扱う金額を減らしたら?

10万円入金していて、10万円分のドル(1,000ドル)を売買したとすると、入金額の1倍の金額を運用していることになるので、レバレッジ1倍で運用していることになります。

※10万円分のトレードをするために、入金額10万円のうち、10万円の1/25の4,000円を運用に使っていることになる。取引に使う金額(4,000円)を「証拠金」と言う。

もっと取引量を減らしたら?

10万円入金していて、3万円分のドル(300ドル)を売買したとすると、入金額の0.3倍の金額を運用していることになるので、レバレッジ0.3倍で運用していることになります。

※3万円分のトレードをするために、入金額10万円のうち、3万円の1/25の1,200円を運用に使っていることになる。取引に使う金額(1,200円)を「証拠金」と言う。

スプレッドについて

「スプレッド」というのは、売買価格の差のことで、これがFX業者の収入となります。

以下の画像の「0.27」がSBI FXトレードのスプレッドです。

ドルを購入したい人に対しては少し高く(111.9784円)買ってもらい、ドルを売りたい人には少し安く(111.9757円)売ってもらいます。

だからもしこの瞬間に、あなたが1ドルを111.9784円で購入し、すぐにその1ドルを売るとしたら、111.9757円で売ることになるので、0.0027円の損失となります。要するにこれがFX業者の収入です。

スプレッドは狭いほど僕らトレーダーに有利です。

pipsについて

「pips」とは、FXをする上で使われる単位のことです。

ドル円やユーロ円のように円が絡んだ価格では「0.01の位が1pipsの位」、「0.1の位が10pipsの位」、「1の位が100pipsの位」となります。

例えば、ドル円で言うと、価格が111.97から111.98になれば「1pips上昇した」ことなり、111.97から111.57になれば「40pips下落した」ことになります。

ユーロドルやポンドドルのように、円が絡まない価格では「0.0001の位が1pipsの位」、「0.001の位が10pipsの位」、「0.01の位が100pipsの位」となります。

桁が増えるので、取引する時に見方を間違えやすくなります。

ユーロドルで言うと、価格が1.1666から1.1667になれば「1pips上昇した」ことなり、1.1666から1.1626になれば「40pips下落した」ことになります。

利確と損切りについて

FXで勝ち続けている人というのは「損小利大」を実行しています。利益が出ている時は少しでも大きくなるようにし、損失が出てしまっている時は「相場を見誤っていた」と判断できた辺りで損失を確定します。

購入したところから価格がグーンと上がり、含み益が20万円になったところで利確(利益確定)。これから上がると予想し購入したが、下がってしまって含み損が5万円になったところで、これ以上損失が大きくならないように損切りした…。

このような取引をすることで、トータルで利益が出るようにしているのです。

FX(相場)の世界では、資金力のある者(個人でも企業でも)が強い力を持ちます。強い者が買えば価格は上がりますし、売れば下がります。「ニュースを聞くところによるとドル高になりそうだから…」と思って取引しても、そのニュースの話題を聞いた強い者がどう感じ、どうトレードするかは、実際にトレードしていただかなければ分かりません。

チャートの次の動きを個人トレーダーが100%的中させることはできないのです(ジャンケンで相手が何を出すのか当てようとしているようなもの)。

ただし、価格の推移(過去のチャートの形)から次の動きを推測することはできます。推測し、「チャートがこう動いたら取引する」「チャートが予想外の動きをしたら取引しない」などのように何パターンかを用意しておくのです。

いくら準備をしていたからといって必ず勝てるわけではありませんが、少しでも有利になるタイミングでトレードすることで、勝てる確率を上げ、トータルでの勝利を目指します。

証拠金維持率と強制ロスカット

トレードするためには証拠金(資金)が必要です。

そしてFX業者は、トレーダーの入金額が含み損によってある程度まで減ってきたりすると、それ以上損失が大きくならないように強制的に損切りしてしまいます。

これを「強制ロスカット」と言います。上の画像の例の応用編の話をすると、もしドルが下落し230万円になってしまったら、損失額は-20万円。実際には10万円しか入金していませんから、10万円の借金を背負うことになってしまいます。これを防ぐために「強制ロスカット」は存在しているのです。

そして、強制ロスカットが行われる水準は、各業者が「証拠金維持率」で示しています。国内FX業者の多くは50~100%。SBI FXトレードは証拠金維持率が50%になると強制ロスカットします。

FXはリスク管理がとても大切です。証拠金維持率の計算は少し難しく感じるかもしれませんが、意外と単純なので理解しましょう。

含み損益によって入金額の評価額は変化します。10万円入金していて含み益5万円なら評価額は15万円。10万円入金していて含み損5万円なら評価額は5万円です。それに対して10万円をフルに使って運用していれば、証拠金は10万円ということ。

評価額を証拠金で割って、100をかけると証拠金維持率のパーセントが出てきます。5万円(評価額)÷10万円(証拠金)で0.5。これに100をかけると50(%)です。

「証拠金維持率」というのは、「評価額」に対し、「現在の取引にいくらの資金を使用しているか(必要な証拠金)」から計算できるのです。

レバレッジが25倍のFX業者で、強制ロスカットの水準が証拠金維持率50%の場合の具体例1つめ

※150万円の1/25の6万円が証拠金

証拠金が6万円なので、評価額が3万円になったら強制ロスカット。ということは、含み損が7万円(150万円→143万円)になったら強制ロスカット。

計算:評価額3万円÷証拠金6万円×100=証拠金維持率50%

レバレッジが25倍のFX業者で、強制ロスカットの水準が証拠金維持率50%の場合の具体例2つめ

※10万円の1/25の4,000円が証拠金

証拠金が4,000円なので、評価額が2,000円になったら強制ロスカット。ということは、含み損が98,000円(10万円→2,000円)になったら強制ロスカット。

計算:評価額2,000円÷証拠金4,000円×100=証拠金維持率50%

レバレッジが25倍のFX業者で、強制ロスカットの水準が証拠金維持率50%の場合の具体例3つめ

※3万円の1/25の1,200円が証拠金

証拠金が1,200円なので、評価額が600円になったら強制ロスカット。ということは、含み損が99,400円(3万円→-69,400円?)になったら強制ロスカットということになりますが…

この場合、ドルを購入した取引の場合、強制ロスカットはされません。お金の価値が無価値(ドル円100円→0円)になることはあっても、マイナスになることはないからです。

しかし、ドルを売りで取引していた場合、価格の上昇に限界はありませんから、奇跡的な急上昇(ドル円100円→431円)があれば、強制ロスカットは発動します。

※1ドル=100円で3万円分(300ドル)売っていると、含み損が99,400円になるには、99,400÷300=約331円→1ドルあたり331円上昇すると到達する(1ドル=431円)

スワップポイントについて

銀行にお金を預けていると、微々たる利息が入金されていることがあります。三菱UFJ銀行は年0.001%です。1億円預金していると、1年で1,000円の利息が得られることになります。とにかく日本は金利が低いのが特徴です。

ほかの国はもっと金利が高いので、FXで他国の通貨を購入しておくと、それだけで他国の利息が得られるのです。このように、他国との金利差を利用して得られる利益をスワップポイントと言います。

取引する通貨ペアのうち、金利の高いほうの通貨を購入しているとスワップポイントが得られます。

逆に金利の高いほうの通貨を売っている(金利の低いほうの通貨を買っている)と、そのトレードをし続けている日数分、スワップポイントによって資金が減ります。

まとめ

FXの基本的な知識はひと通り説明しました。

始めは苦手意識があっても、実際にトレードしてみたらそんなに難しいものではありません。

初心者の方は少額からトライしてみましょう。

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